いやはや、なんと申しましょうか、お久しぶりのシリーズであります。
そして、これが、「サルあい」教室、本日の重要なる「テクスト」となるのであります。前回、最後にかように申しあげたのでありますが、このITビジネスの「顧客」とはテレビの「視聴者」であることが、ここにきてより鮮明となってきたのであります。すなわち、いまの一見「無料」のITサービスとは、実は「有料」、といっても限りなく小さい金額の、サービスとする「ビジネスモデル」だったのであります。
逆に言えば、テレビなりITと言う「仕掛け」が、こういった「ビジネスモデル」を可能にせしめたと言うことだったのであります。
かように考えますならば、「サルあい」教室的ITビジネスとは、テレビの視聴者、そのものこそ、もっとも重要な「顧客」であり「ユーザー」となる、つまりはそう言うことだったんであります。
次回は、では、このテレビの「視聴者」と言う「顧客」に、いったい「何」を売るのか、これをご教授するのであります。本日の講義は、これにてお仕舞い。 KAI
(サルでもできるITビジネス(その2))
ネットエイジアとシタシオンジャパンが2月末に実施した調査でも、Twitter利用者のうち、テレビを見ながら「見ている番組の関連情報をTwitterで見る」人は42.3%、「見ている番組に関するつぶやきや書き込みをTwitterでする」人は43.4%に上るという結果が出ている。少しずつではあるが、テレビとネットの融合が進んでいるという見方もできる。このテレビの「視聴者」こそ「顧客」であると言うことに、ネットはようやく気付き始めたのであります。
(ヤフーが提案する"テレビとネット"の新たな形)
そうです。
ITビジネスに限った話でもなんでもないのでありますが、「ビジネス」を始めようと思ったら、まず一番大事なことは、いったい「顧客」は誰であるのか、これを「はっきり」と意識すること。これがもっとも重要なことなんであります。
そして、これが、テレビの「視聴者」である、と言うことだったのであります。
では、この「視聴者」と言う「顧客」に、「何」を売るのか?
今回のテーマとは、この問題であります。
このヒントになるのが、上掲の記事の続きであります。
7月1日には、ヤフーと子会社のGyaOが運営するテレビ番組情報サイト「Yahoo!テレビ.Gガイド」(Yahoo!テレビ)において、スマートフォン向け新サービス「テレログ」を公開した。テレビ番組で紹介されたスポット(店舗、宿泊施設、テーマパークなど)や商品の情報を放送後すぐに確認できるサービスだ。首都圏のテレビ放送キー局(NHK、日本テレビ、テレビ朝日、TSBテレビ、フジテレビ、テレビ東京)に対応しており、90日前までに放送した番組の情報が対象となる。要するに、「番組情報」と、これに付随する「情報」、これを売ればいいと言うのであります。(中略)
こちらも検索サービスを提供する強みを生かし、うろ覚えの情報でも簡単に検索して見つけられるようにした。たとえばスポットで「行きつけ」と検索すると、ゲストなどが番組内で紹介した行きつけの店舗を一覧で表示する。現在Yahoo!テレビの月間のユニークブラウザ数は1000万、デイリーでは100万となっており、内堀氏は「まずは2013年内に毎日10万人に使われるサービスにしたい」と目標を掲げた。
ヤフーでは、これらの新サービスを皮切りに、今後もテレビとネットを連携させたさまざまな取り組みを検討していきたいとしている
(同上)
しかしながらであります。
これは、はたして「売り物」になるのでありましょうか?
「売り物」とは、すなわち「商品」であります。
「商品」には、付加価値が必要なんであります。
すなわち、この「付加価値」の追求こそが、「サルあい」教室的ITビジネスの本質なんであります。
と言うことで、ではこれは具体的にどうやればいいのか、と言うのがつづいてのお話であります。
■猿まね」の法則
「サルあい」教室、まず基本中の基本は、「猿まね」。
なぜか。
それは、使う人たち、すなわち「顧客」にとって、わかりやすいからであります。
では、いったい何を「猿まね」すると言うのでありましょうか?
「ツイッター」。
そうです。あのツイッターであります。
まずは、名前から「猿まね」と言うことで、なづけて「テレビッター」。アルファベットは「tvitter」。一字違いのサービス誕生であります。
そして、その仕掛けは、と言うと。
これは、そのままツイッターをマッシュアップで利用させていただく。
ツイッターとなにをマッシュアップするかと言えば、「番組表」であります。
といっても、新聞や「Yahoo!テレビ」にある番組表とは、根本的に考え方が違う。
それは、番組表から日付を無くすこと。
この1点が、ポイントであります。
あるのは曜日だけ。月曜から日曜までと、平日、週末、休日、祝日、イベントの区分であります。
まずあるのはこの曜日であります。そのあとにあるのが、番組、テレビ局(BS、CS、CATV、NETを含む)、番組情報(出演者、楽曲など)であります。
まずこれを、クローラーで収集させる。もちろん、ユーザーも自由に追加できるのであります。
そして、次なる重要なポイントが、この番組や出演者をユーザーがフォローできるようにする。
するとどうなるかと言えば、この番組や出演者について発言があれば、その場でユーザーにツイートされるのであります。
もちろん、これにユーザー自身も自由にツイートできる。このコメントが、巨大な「番組表」の中に書き込まれていくと言うわけであります。
この「番組表」の中の、コメントの集合こそが、今回のITビジネス「テレビッター」がみなさまに提供いたします「付加価値」そのものとなるのであります。
この「付加価値」さえあれば、マネタイズも簡単。
これも猿まね。
アドワーズの仕掛けを導入すればいいのでありますが、「サルあい」教室、ここでもまた「サルでもできる」アイデアがあるのであります。
と言うことで、続きはまた次回をお楽しみに。 KAI
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