この物語はリアルタイムに進行していく

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なんですか、この臨場感。

まるで24(ツェンティフォー)をみているみたいじゃないですか?

さきほどこのアカウントに数分間表示されていた英文ツイートは、実はハッキングされてつぶやかれたものです。驚いたのは、ツイートの1分後にはアカウントがロックされ、PW再設定メールが届いたこと!新しいセキュリティ強化策も導入されましたね⇒ http://on.wsj.com/10SHf2q
Mie Oguchi?@MieOguchi、2013年5月23日 - 2:38
なんとまあ、リアルタイムにハッキングと、そのハッキング退治が行われているようであります。

まるで、もぐらたたきと言えば言えなくもないのでありますが、このハッキング退治の「技術」には、非常に興味深いものがあるのであります。

おそらく、ツイッター側でなにをやっているかと言いますと、「つぶやき方」の監視であります。

ユーザー毎の、送信時間帯と頻度、文章の言語と長さ、単語の種類などなどをパターン化して、このパターンに外れるツイートがあると、ただちにアカウントをロックし、ユーザーのメールアドレスにパスワードを再設定するようメールを送ると言うわけであります。

ま、これはこれで、モグラ退治とは言え対策にはなっているのでありますが、どこで漏れたのかは別にしてもログインアカウントとなるメールアドレスとそのパスワードが漏れた事実が判明した以上、そのままユーザーのメールアドレスにその警告を送るってのも、なんだか間が抜けていると言えなくもない、とKAIは多少思うのでありますが、考えるのがめんどくさいのでこれ以上言及しないことにするのであります。(スミマセン)

と言うよりも、この「つぶやき方」の監視と言うキーワードから、閃いた。

こんなお話であります。

脳梗塞の特効薬「t-PA」は、脳に詰まった血栓を溶かし、血流を復活させる効果があります。
この特効薬のおかげで、多くの患者さんが救われていると思いきや、実際使えているのは、発症者のうちわずか5%ほど。

その原因の一つと考えられているのが、時間制限です。

じつは、「t-PA」は、脳梗塞を発症してから4時間半以内でないと使用することができません。
血流が長く途絶えると血管が傷つき、そのタイミングで「t-PA」を使って血流を再開しても、傷ついたところから出血するリスクが高まってしまうことを防ぐ、などの理由のため。

でも、4時間半もあれば、体の異変に気づきしだい、すぐ救急車を呼んで病院へ向かえば、十分間に合いそうな気もします。
にもかかわらず、なぜ多くの患者さんが時間制限をオーバーしてしまうのでしょう。
脳梗塞でもう死なないぞ! 極めつき!スーパー発見術

そうです、ためしてガッテン、でありますが、なぜ劇的効果のある特効薬「t-PA」の利用率が低いのかと言えば、「手遅れ」に原因があったと言うわけであります。

つまり、意識を失って初めて脳梗塞の発症に気づいたのでは、もはや「手遅れ」。これを早期発見しようと言うのが、イギリスで始まった「FAST」という脳卒中対策キャンペーン。

脳梗塞を早期発見する「FAST」のやり方
脳梗塞の3つの典型的な症状をテストする「FAST」のやり方を紹介します。脳梗塞の症状はたくさんありますが、3つのポイントをおさえておくだけで、早期発見に効果があります。

■Face 顔のまひ

うまく笑顔が作れますか?
顔の片方がゆがんでしまう。
「イー」と言えなくなる場合は、まひしていると考えられます。

■Arm 腕のまひ

両腕を上げたままキープできますか?
手のひらを上にして、両腕を上げたままキープします。
目をつぶると、まひが出ている腕が少しずつ下がっていきます。
手のひらを上にすると、まひが出ている腕は、力が入らないため、内側に戻ります。
そのため、軽いまひでも見分けることができます。

■Speech ろれつが回らない

ラリルレロ、パピプペポと言えますか?
舌を使って発音する「ラリルレロ」と、唇を使う「パピプペポ」を声に出して、ろれつが回るかどうかを確認します。
また、「今日はいい天気です」など、短い文章を繰り返し、あとのほうの言葉や途中の言葉が抜けたりしないかなども確認します。

■Time 発症時刻

Face、Arm、Speechの3つの症状のうち、
どれか一つでも当てはまった場合は、
発症した時刻を確認し、すぐに救急車(119)を呼びます。
救急隊員に、発症時刻を告げてください。

これって、おもいっきりスマートフォンアプリじゃん、ってことであります。

毎朝、あるいは、毎晩、スマートフォンのカメラに自分の顔を映して、笑顔と、ラリルレロ、パピプペポと発音するだけでいい。

これから、顔認識技術および声認識技術で、脳梗塞の発症を検知するのであります。

異常が見つかると、その場で119に電話をすることができる。万一の場合、本人が会話しなくても、音声アシスト技術で、住所、名前、病名、発症時刻を119に通知するのであります。(住所は旅先でも対応できるようにGPSと連動させます)

いかがでしょうか?

それほど難しいアプリケーションではないと、思うのでありますが。

そして、もう一つのお話であります。

こちらは、たけしの「みんなの家庭の医学」。

長年続く辛い腰痛を、たった1時間の手術で治すことができる名医がいる。帝京大学医学部附属 溝口病院 整形外科教授、出沢明先生。過去には持病の腰痛から選手生命すら危ぶまれた読売ジャイアンツの高橋由伸選手ら、数多くの患者さんを救ってきた腰痛治療の第一人者だ。

出沢先生が行うのは、PED、「経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術」。従来の椎間板ヘルニアの手術は患者に全身麻酔をかけ、背中を約6?8センチほど切開。腰椎の一部を削って穴をあけ、そこからヘルニアだけを摘出する。背中に大きくメスを入れて骨も削るため、術後一週間以上の入院が必要となる。一方、出沢先生が行うPEDは先端の直径がわずか8ミリの内視鏡を使うため、8ミリほどの切開で手術可能に。骨を削らず、内視鏡を直接患部に差し込み、パンチと呼ばれる器具で神経を圧迫しているヘルニアをつまみとるだけ。そのため手術での痛みなどが少なく、局所麻酔で済むため、患者さんの回復が非常に早いのが特徴だ。出沢先生がこのPED手術を導入したのは2003年だが、現在でもこの手術法を行えるのは10名前後の医師しかいないという。
たった1時間で20年来の腰痛を治す!名医の最新ヘルニア摘出術

この腰痛ときたらもう、なんと言おうが決して体験した人にしかわからない、そういう「痛さ」なんであります。

この「痛さ」から逃れるために、この大手術を決断するのであります。しかし、これは大変な手術なんであります。まず手術の結果死亡あるいは半身不随の免責の念書に署名させられたうえに、この通常の手術を受けると、手術の後、ベッドでは24時間ずっとうつ伏せになってすごさなくてはいけない。これが1週間以上続くなんて、手術を躊躇したくなるのもうなずけると言うものであります。

しかも、背中に大きな傷跡が残るのであります。女性であれば決して水着を着ることも人と一緒に温泉に入ることもできなくなる、そんな大きな傷跡になるのであります。

でありますから、このPEDがいかに画期的か、一目でわかると言うものなのであります。

と言うことで、冒頭からのお話の流れであります。

実は、この「腰痛」、「リアルタイムに進行」していくのが、この病気なんであります。

一緒に生活する家族ならわかることでありますが、最初はなにげない動作に、この苦痛が現れるのであります。

まだこの時点では、もちろん立って歩き回るのに何の不自由もないのでありますが、そのうち、洗い物で流しに立つのがつらくなってくる。だんだん歩くこともできなくなって、横になる。横になっても痛みが治まらなくなって、まさに24のような状態に追い込まれていくのであります。

しかし、PEDの手術ができる医者が、10名前後しかいないと言うのでは、どうしようもない。

いったいどうすればいいのでありましょうか?

これこそ、国家の問題であります。

先に取り上げました、脳梗塞に対するイギリスの取り組みであります。

イギリスは、国民に対する啓蒙運動でありましたが、日本は全国の外科医への啓蒙運動の実施であります。

この「10名」の医者を「1万名」にするための、そんな「運動」であります。

ここから先は、あくまで素人考えであることをお許しいただけますなら、現在背中の切開手術を施術しておられる外科医であれば、PEDを修得することができるのではないかと、かように考えるのであります。

そうすれば、全国で10人に1人の割合でいるといわれる腰痛に苦しむ患者にとって福音となることは、間違いないのであります。

名づけて、PED10000(ペッド1万)運動であります。

こういったことが、アベノミクスの成長戦略で、「リアルタイムに進行」していく、KAIはいまそんな予感がするのであります。 KAI