糖尿病--この万病の元にすべての秘密があった

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いやはや、みなさん、長寿を願う全国民のみなさんに、朗報であります。

「なぜか、糖尿病の罹患率だけは6%と極めて少なかったのです。日本は、成人の4人に一人が糖尿病予備軍といわれる糖尿病大国。70歳代の糖尿病罹患率は20~30%ですから、いかに6%という数字が少ないかは一目瞭然でした。さらに、110歳以上の超高齢者20人にいたっては、糖尿病はわずか一人しかいませんでした」(新井医師)

?百寿者たちが、100歳まで生きることができた理由--。そこには、死亡リスクの高いがん、脳卒中、心臓病の発症を促す「万病の元」、糖尿病と無縁だったことが、大きくかかわっているのではないか。では、彼らが糖尿病にならない理由は一体どこにあるのだろうか。そう考えた研究チームが着目したのが、「アディポネクチン」というホルモン物質だった。新井医師が続ける。

「アディポネクチンには、インスリンの働きを良くし、糖代謝を活発にすることで糖尿病を予防したり、動脈硬化を防ぐ作用があることが、これまでの多くの実験で明らかになっていました。

?そしてやはり、私たちが調査した百寿者の9割が、アディポネクチンの血中濃度が平均より高いという結果が出たのです。人体のアディポネクチンの血中濃度は通常5~10μg(マイクログラム)/mlですが、百寿者は、その倍以上の20μg/mlもありました。大量のアディポネクチンが分泌されていたから、彼らは糖尿病を免れ、結果的に大病にも罹らなかったのだという考えに至ったのです」
全国民必読 慶應医学部が「長寿500人追跡調査」で解き明かした 「100歳で元気ピンピンな人」の秘密

要するに、徹底的な「糖尿病」退治こそ、長寿の秘密であったわけであります。

この「アディポネクチン」が、いったいいかなる仕掛けでインスリンの分泌に作用するのか、もちろんこれは重要ではあるのでありますが、とりあえず「アディポネクチン」であります。

さっそく、このホルモンと言うたんぱく質である「アディポネクチン」を活性化するための「対策」がありますので、これをご紹介するのであります。

?ただ、現時点で平均より低かったとしても、そこで長寿の夢を諦める必要はない。今からでも、アディポネクチンを増やすことはできると、岡部医師は語る。

「アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモン物質です。脂肪から出るのならば、太った方がたくさん分泌されるのではないか、と思われがちですが、それは逆です。内臓脂肪が増えれば増えるほど、アディポネクチンの分泌は減ってしまうのです。だから、もっとも大切なのは、太らないよう、特に内臓脂肪を燃やす運動を心がけることです」

?また、運動だけでなく、食品でもアディポネクチンは増やせる。

「大豆に含まれるβ‐コングリシニンはアディポネクチンを増やす作用があるので、豆腐や納豆を積極的に摂取するといいでしょう。ただし、豆乳はβ-コングリシニンが含まれるおからの部分が除かれているため、あまり効果はありません。また、魚、特に青魚の脂肪に多く含まれるEPAも効果があります。代表的なものは、ウルメイワシ、アジ、サンマ、サバなどですね。ただし、高温で調理すると脂肪が溶け出してしまうため、揚げ物はEPAの摂取には向きません」
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KAIも、以前ご紹介しましたエントリーにあります、「欲するものを喰らう」と言うコンセプトに従い、ここにある、「豆腐」、「納豆」、「ウルメイワシ」、「アジ」、「サンマ」、「サバ」、ことごとくの食品を毎日食しているのでありますが、なぜそうであるのか、みごとなまでにこれを説明しているのであります。

(と言いながら、KAIが100歳に到達しない事態が生じたとしますならば、その原因は、また別にあるはず、といまから言い訳するのでありますが、このライフログが保存されることを切に願うばかりであります)

そして、少々時間がたった情報ではございますが、この糖尿病に関連する情報が、もうひとつ、あるのであります。

 九州大学生体防御医学研究所は、アルツハイマー病患者の脳内で、糖の代謝などに関係する複数の遺伝子の量が少なく、糖尿病と同じ状態になることを見つけ、7日発表した。中別府雄作教授(脳ゲノム機能学)は「アルツハイマー病の病態変化の一過程が分かった。脳内での健全な糖代謝やエネルギー代謝の維持が予防や治療で大事になる」としている。

 中別府教授らは、九大が福岡県久山町で実施している疫学調査「久山町研究」で、糖尿病患者にアルツハイマー病の発症率が高い点に注目した。08年12月〜11年2月、亡くなったアルツハイマー病患者26人を含む88人の脳を調べ、約40人の遺伝子解析に成功した。

 中でも、短期的な記憶をつかさどる「海馬」で、アルツハイマー病患者は健常者に比べ、糖代謝を制御する遺伝子や、血糖値を調節するインスリンを作る遺伝子が減っていることが分かった。さらに、アルツハイマー病モデルのマウスを作製し調べた結果、ヒト同様にインスリンを作るのに必要な遺伝子が激減していた。【金秀蓮】
アルツハイマー病:患者の脳、糖尿病と同じ状態に

なんと、アルツハイマー病の原因も、また、糖尿病であったとの報告であります。

言われてみれば、しかしこれは、きわめて納得のいくお話であるのであります。

アルツハイマー病とは、脳の病気であります。

脳にとって、もっとも必要とされる栄養分とは、「糖分」であります。

インスリンの分泌を増やす糖質中心の食習慣、運動不足、内臓脂肪過多がアルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドベータの分解を妨げているとしている。アミロイドベータも分解する能力のあるインスリン分解酵素が糖質中心の食生活習慣によって血中のインスリンに集中的に作用するため、脳でのインスリン分解酵素の濃度が低下し、アミロイドベータの分解に手が回らずに蓄積されてしまうとしている。2型糖尿病にならない食生活習慣が肝要だとも説明されている[9]。
アルツハイマー型認知症、インスリン分解酵素仮説
糖尿病で、このインスリンの働きが低下することで、脳の中の糖分をコントロールできなくなったと言うことであります。

でありますならば、とりあえずの「認知症」患者の症状改善には、インスリン投与が劇的に効果があるのではないかと、思うのでありますが、いったいこれは、たんなる素人判断なんでありましょうか? KAI