きゃりーぱみゅぱみゅと河瀬直美と橋下徹。この3人に共通するものとは?
この女性お二方からすれば、いま「女性蔑視」とお騒がせの橋下徹と一緒にされるなんて、迷惑千万このうえないと、拒絶される案件ではございましょうが、これはきわめて重要な論考なのであります。
その答えをお話しする前に、まずはきゃりーぱみゅぱみゅであります。
「2月から行なわれていたワールドツアーが先日無事、大成功で終わりました!どの国も日本とはまた違って、どこも印象的でした!残すは追加公演の渋谷公会堂(5月30日)ですが、いらっしゃる方は楽しみにしてください!」とワールドツアーを終えた報告をすると、会場からは暖かい拍手が。「おうちに帰ったら、『インベーダーインベーダー』たくさん聞いてくださいね!本日はありがとうございました!」と話し、「つけまつける」を披露し、ライブの幕を閉じた。すでにご承知の方には、いまさらご説明するまでもないのでありますが、いま一番世界で日本人の有名人と言えば、このきゃりーぱみゅぱみゅをおいて他にないのであります。5月30日には渋谷公会堂にてワールドツアー追加公演を行なうきゃりーぱみゅぱみゅ、これからの活躍も見逃せない。
(きゃりーぱみゅぱみゅ 新曲披露でファンも一緒に「だだだだンサー」)
このワールドツアーの映像をKAIは目撃して、ぴんときたのであります。
なぜ「きゃりーぱみゅぱみゅ」なのか?
それは、世界で、たった一人、であるからであります。
きゃりーぱみゅぱみゅ以外には、これを「表現」できるアーティストは、いない。
そうです、「唯一無二」の存在であること。これが、世界で通用するために、きわめて重要なポイントとなるのであります。
河瀬直美も、また同様であるのであります。
映画監督の河瀬直美が今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員を務めることが24日、同映画祭の公式サイト上にて発表された。日本人監督が同審査員を務めるのは初めてで、日本人の審査員としては1996年の故・石岡瑛子さん(デザイナー)以来17年ぶりとなる。河瀬監督は1997年に劇場長編映画デビュー作『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞。2007年には『殯(もがり)の森』が同映画祭コンペティション部門で最高賞パルムドールに次ぐ審査員特別グランプリを受賞。2009年には、これまでクリント・イーストウッドやジム・ジャームッシュが受賞してきた功労賞を日本人で初めて受賞した。
スティーヴン・スピルバーグが審査委員長を務める第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員として発表されたのは、河瀬監督のほかにもアン・リー監督、ニコール・キッドマン、クリストフ・ヴァルツなどそうそうたるメンバーたち。
共に名を連ねることになった河瀬監督は「カンヌ映画祭の最高責任者チェリー・フェモーから『作品だけでなく、ひとりの人間としてあなたを審査委員のひとりに招待したいと思う』という連絡を、河瀬のメールに直接いただき、非常に名誉なことであり、光栄にも思い、慎んで引き受けさせていただきました。スピルバーグ監督を筆頭に、審査委員の一員として、また、日本人として恥じることのないよう、世界から選ばれし21 本の作品に真摯なまなざしで向き合いたいと思います」とコメントを寄せた。
河瀬監督は現在生まれ育った奈良で「なら国際映画祭」を立ち上げ、世界で活躍する新鋭監督を奈良に招いて映画製作を行う「NARAtiveプロジェクト」のプロデュースなど、地元奈良から日本の文化を発信し続けている。なお、同コンペ部門には、日本から福山雅治主演、是枝裕和監督作『そして父になる』と、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也共演の三池崇史監督作『藁の楯 わらのたて』の2作品が選出されている。(編集部・森田真帆)
第66回カンヌ国際映画祭は5月15日から26日まで(現地時間)フランス・カンヌで開催
(河瀬直美、日本人監督初!カンヌ映画祭コンペ審査委員に就任!【第66回カンヌ国際映画祭】)
少々長い引用になりましたが、15日から始まりましたカンヌ映画祭で、審査員を務めることになったとのお話であります。
河瀬直美とは、1997年、萌の朱雀(もえのすざく)と言う映画で、新人監督賞を受賞するまでは、まったくもって無名の監督であったのであります。
その彼女が、16年後、そのカンヌ国際映画祭の審査員を務めるまでにのぼりつめたのであります。いまや、世界中で河瀬直美と言う日本の1女性の名を知らない映画関係者はいないのであります。
これはいったいなぜなのか?
もちろん、数知れない協力者たちの存在を無視することはできないのでありますが、それは、河瀬直美が「たった一人」で世界へ挑戦しつづけてきたからであります。
Wikipediaでも紹介されているとおり、彼女は、大阪写真専門学校卒業後、同校の講師を務めながら、映画制作を続け、そして27歳でカンヌ映画祭最年少のカメラドール受賞となるのであります。
その後も、「なら国際映画祭」を提唱し、エグゼグティブディレクターを務めながら、世界で活躍する若手映画監督を招聘し子供向けの映像制作ワークショップを運営するなど、未来のクリエーターの育成のためのさまざまな活動を続けているのであります。
日本と言う国から「世界」へ発信する。なんとも頼もしい限りの存在ではありませんか。
そして、3人目の「橋下徹」であります。
彼もまた、「世界」へ発信することのできる、「たった一人」の存在と言えるのであります。
え?
なんで世界中から非難の嵐のただなかにある男が、「世界」へ発信するとは、いったいKAIはなにを言っているのか、と怪訝に思われるかもしれないのでありますが、みなさまには、いまいちど現在の状況を冷静に眺めていただきたいのであります。
そしてそれが、橋下徹の発言ほど、世界で注目を集めた「政治家」の発言がかつてあったでありましょうか、と言う厳然たる事実であります。
その「発言」の内容がきわめて恣意的に偏向して報道されていることは、いまさらここでとりあげるまでもないのでありますが、ここで重要なことは、この世界中からバッシングをあびせる世界の「メディア」に対して、橋下徹が「正々堂々」と反論して、強力にディベートを仕掛けていることであります。
これまでのアメリカ政府および議会の不当な日本を侮辱する決議およびコメントに対して、日本の「政治家」はいままで世界にむけては、まったくもってなにも「発信」してはこなかったのであります。
このアメリカの政府や議会だけでなく、世界中の「メディア」に対して、橋下徹は、日本の「政治家」として、「たった一人」で日本の立場を主張する。これほどまでに世界の「メディア」と渡り合えるだけの「チカラ」を持った「政治家」が、かつて、日本の「政治家」の中に、いたでありましょうか。
そして、ここで重要なキーワードとなりますのが、橋下徹の「アンフェア」と言う発言であります。
日本の「レトリック思考」に慣れきったおおくのかたがたにとってはピンとこない単語ではありますが、この「フェア」「アンフェア」こそ、「グローバル」に世界に向けて「発信」していくために、もっとも重要な「キーワード」となるのであります。
「アンフェア」に無頓着な日本の「メディア」と違って、世界の「メディア」は、この言葉にきわめて「敏感」であります。
これを主張する限りにおいて、一歩も引く必要はないのであります。
選挙で女性票を失うなどといって「アンフェア」に背を向ける渡辺喜美こそ、日本の恥と思い知る必要があるのであります。
そして、ウチダ先生が「大好き」な「グローバル資本主義」社会にあって、いま、日本がこの「グローバル」と対峙していくためには、橋下徹のような「政治家」を必要としていることにも、気づく必要があるのであります。
と言うことで、標題のお三方に共通するものとは、いったいなんであるのか?
それは、「組織」ではなく、「個人」と言う人間的「チカラ」であります。
この三人の「個人」の「チカラ」とはなんであるのか、これを理解することこそが、「グローバル」とはなんであるのか、この本質を理解するためのはじめの一歩となるのであります。 KAI
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