フラクタルとカタストロフィ--番外編

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またまたこんなことを話題にしてしまうと、たちまち「それ系」のブログに分類されてしまうおそれがおおいにあるのでありますが、このKAI_REPORTにとってきわめて重要な意味を持つ記事を見つけましたので、こんな危険はかえりみずさっそくこれをレポートさせていただくのであります。

?それ以来、なぜか私には、不思議な安心感のようなものが生まれてきました。
?死に対する漠然とした恐怖感が消えたのです。
「あの世」という異界の存在を、さまざまな書物や人の体験談以外で知ったのもこの時です。
?この体験は鮮烈でした。文字や他人から聞いた話や、同じ交霊でも知らない人(霊)から知らされるのと、他界した肉親から目の前で知らされるのとでは大きな開きがあることも実感しました。
?同時に私は、「あの世」と呼ばれるようなものの存在があること、人は肉体死を迎えても魂は滅しないこと、つまり、見えない世界の存在に確証のようなものを得たのです。

?現在の科学力では解明できませんが、魂は存在します。
?私たちが死後に行く場所、一般的に言えば「あの世」と呼べるようなものも明確に存在しますが、いきなり全部は無理としても、少しずつこれらの事実を理解されると、私たちがこの世に生を受けた日から旅立ちの時、つまり生まれてから死ぬまでの年月が愛しく感じられます。
医師である私が、なぜ、魂や「あの世」の存在を確信したのか

若くして生を終えてしまったKAIの長女のことを考えると、この矢作直樹氏が取り上げるテーマは、このKAIにとって、決して他人事ではないのであります。

念のため、矢作直樹氏がどういった人物であるかも、ここに引用させていただくのであります。

矢作直樹(やはぎ・なおき)
東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長。
1981年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、外科、内科、手術部などを経験。1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より現職。
2011年、初めての著書『人は死なない』(バジリコ)が7万部を超えるベストセラーとなり、話題となる。
現役バリバリで東大病院で活躍する、救急医療の現場責任者であります。

霊魂とは何か?

矢作直樹氏は、これを「現在の科学力では解明できません」と言うのであります。

しかし、これは当然と言えば当然なんであります。

どう言うことかと申しあげますならば、とりあえずこの「霊魂」が存在するとするならば、地球上に現存する人類に限って言えば、少なくとも何十億単位の「霊魂」が存在するはずと、かように考えることができるのであります。

ところが、であります。

こんな何十億もあるはずなのに、これをだれも、こういった矢作氏のような「証言」以外の手段でもって、これが実在することを示すことができないのであります。

これが意味するところとは、すなわち、「霊魂」とは、「物理的」な肉体とは独立した「生命」現象の存在であると言えるのであります。

確かに、これは、現時点の「科学的」概念では説明することができないのでありますが、例えば物理学における「ダークエネルギー」のように、理論的に説明できないけれど確かにあると思われる「存在」は、この私たちの宇宙にはいくらでも実在しているのであります。

もちろん、説明はできないといっても、「ダークエネルギー」については、最先端の頭脳がその「原理」の解明にしのぎを削っているのであります。

しかし、残念ながら、肝心の「霊魂」については、この「原理」とはいかなるものであるのか、これを「真面目」に研究することはおろか、こういったことを取り上げることだけでも、「トンデモ」扱いされるのが関の山であるのであります。

と言うことで、今回のエントリーのテーマは、この「霊魂」なるものを、いかに「科学的」に取り扱うことができるのか、あるいは、それ自体可能なことであるのか、これを「真面目」に考察するのであります。

まずはじめに、「科学的」とはどう言うことであるのか、これを考えることにするのであります。

例えば、これが「河口湖の水位低下」でありますとか、「太陽の磁気極反転」でありますとか、「物理的」現象であります場合は、これはそのまま「科学的」であるといえるのであります。

これがそうではなく、「霊魂」といった場合、なぜこれは「科学的」でないと言われるのか。

この仕組みを理解するためのキーワードとなりますのが、「次元」と言う概念なのであります。

あらゆる「科学的」現象には、例えば物理的現象の場合、時空間上の「位置」をあらわす意味の「次元」でありますとか、電磁気現象を説明するための「電流」や「電磁場」と言った次元があるのであります。

この「次元」を使うことによって、さまざまな「現象」を「原理」として「科学的」に説明することができるようになるのであります。

それでは、一見しただけでは「物理的」現象には見えない「霊魂」に対して、これを説明するための有効な「次元」なるものは、存在するのでありましょうか。

ここでこれを考えるうえでヒントになると思われますのが、「生命」現象であります。

すでに、「霊魂」とは、「物理的」な肉体とは独立した「生命」現象の存在であると申しあげましたが、この「生命」現象を説明するための有力な「次元」がすでに存在するのであります。

それは、山中教授のiPS細胞とも直接的に関係する「ゲノム」と言う「次元」であります。

今回は、もう少し一般化して、これを「情報」と言う「次元」と呼ぶことにすると、「生命」現象とは、「情報」と言う「次元」をその「原理」に持つ「科学的」現象であると言えるのであります。

この「情報」と言う「次元」については、もちろん「生命」現象まで再現できるまでには至っていないものの、人工的に「情報」を操作する技術をすでに人類は手に入れているのであります。すなわち「コンピュータ」であります。

しかし、残念ながらこの技術は、本質的に「ゲノム」の持つ「原理」とは異なるものであります。

とは言え、この一連の事実から言えることは、「霊魂」と言う「生命」現象を支配する「情報」と言う「次元」を「伝達」することができる根本的な仕掛けが、この宇宙にはあるのではないか、と言うことであります。

これが、「ゲノム」や、人間の情報技術とは、本質的にまったく異なる種類の「原理」であるために、いまのところこれを私たちの「科学力」では説明できない。かように考える必要があると、思うのであります。

ここで、あらためて、今回のエントリーのタイトルを、なにゆえ「フラクタルとカタストロフィ--番外編」としたのか、この意味をご説明するのであります。

前回、「前兆」現象とは、時間軸とは無関係の現象であると申しあげましたが、今回考えている「情報」と言う「次元」についても、時間軸とは無関係の現象ではないかと考えているのであります。

「ゲノム」にしても、「コンピュータ」にしても、原理的に時間軸から独立することは不可能であるのであります。

しかし、これが、もし時間軸と完全に独立した「次元」が存在するとなると、どのような現象が現れるか、これを考える必要があるのであります。

そして、その結果が、「霊魂」と言う、過去に生存していた人との「魂」が繋がる現象であったと言うわけであります。

しかし、「前兆」現象における「次元」と違って、こちらは「情報」と言う「次元」であります。

いったいどうすれば、これを「科学的」に説明することができるのか。

これは、KAIが生きている間に解明されるかどうかと言うところでありますが、おそらく、冒頭に引用しました矢作氏の「証言」のような事例から、未来の「コンピュータ」が、「ディープ・ラーニング」して、その「次元」の持つ「原理」を解き明かすのではないかと、かように期待するのであります。

もちろん、その前に、「前兆」原理の解明があるのであります。 KAI