信用を失うのは一瞬、信用を取り戻すには一生。
脱税問題が発覚しNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の司会を降板して以来、これを地で行く茂木健一郎であります。
信用を取り戻すためには、「正しい」方向を向いて仕事を積み重ねていくしかないのであります。
ようやく、人のために何をなしうるのか、「正しい」方向とはこれしかないことに、彼は気がついたのであります。某月某日 一つには、日本に変われ、とかばかり言ってないで、自分が変わらなければならない、と思ったことも大きい。私のツイッターアカウント@kenichiromogiのプロフィール欄には、「アンチからオルターナティヴへ。社会の前に自分を革命せよ。」とある。これを実行しなければならない。日本の社会に対してあれこれ言うのは「アンチ」であるが、自ら「オルターナティヴ」とならなくてはならない。社会の前に、自分を革命しなければならない。
(Times Higher Educationに、私のエッセイが掲載されるまでの顛末記。)
もちろん、その方法は、ひとつではない。ひとそれぞれの「自分ができること」であり、「自分しかできないこと」であります。
それがなんであるかは、この記事をご覧いただくとして、ここで重要なことは、彼の書く「アンチからオルターナティヴへ。社会の前に自分を革命せよ。」であります。
KAIがここで何度もくりかえしてきました、「自分自身」の問題であるや否やであります。
これを、分かりやすい言葉で説明するのが、加藤嘉一氏であります。
なるほど、当事者意識とは、英語で「オーナーシップ」であるとは、これはまことに新鮮な言葉であります。■OKYもDOYも共通項はオーナーシップ
?最後に、今年もDOY(だったらお前がやれ!!)を胸に抱いて日々を送っていくことを、改めてここに宣言したい。?最近、海外を渡り歩きながら、DOY精神を掲げて奮闘している同志が確実に増えていると感じてきた。アジアの最前線で奮闘する日系企業の多くの現地駐在員は、OKY(おまえ、ここにきて、やってみろ!!)という精神で、グローバル化を図る日本の本社に"現場主義"を徹底することの重要性を説いているという。(「理解してくれない本社へ?駐在員が叫ぶ『OKY』」、日本経済新聞電子版、2013年1月1日参照)
?私も参加する「ボストン日本人1984年生まれの会」(通称「84会」)は、政府官僚や銀行員、裁判官や弁護士、学者や外資系投資銀行退職者などあらゆるバックグラウンドを持った気合たっぷりの同級生で構成されているが、集まるたびに激論を交わすこの会でも、最近DOY(だったら、俺が、やる!!)なんていう合言葉も流行っている。
?彼ら・彼女らに共通するのは、グローバリゼーションが深化するなかで、国境が低くなり、価値観が混ざっていく時代の趨勢のなかで、祖国日本を少しでも盛り上げるために自分にできることは何か、祖国の同胞に知ってほしいことは何かを考え、行動に移そうとする当事者意識(オーナーシップ)である。
(犬に追われF・D・Rに触れた新年ハドソン修行! 2013年は「こだわり」と「余裕」で駆ける!)
実は、この加藤嘉一氏、直近にもこんな意味のある記事を書いているのであります。
こんな二十歳前後の大学生が、アメリカでは、ごくごく当たり前に、民主主義の「当事者意識」をもっていることを、加藤嘉一氏は自然にレポートするのであります。「ここでオバマ大統領が教鞭を執っていた事実、そしてあなたが彼と同じ場所で学問を追求した事実をどう思いますか?」と聞いてみた。
「ひとつのサプライズよね。私が1年生だったころ、オバマがここに戻ってきて講演をしたわ。その時はエキサイティングだったけど、大統領だって同じ人間。彼も私も、このアメリカを豊かにするために何をすべきかを考える責任は同等に課されていると思うわ。それが民主主義というものでしょ?」
?彼女は興奮する様子もなく、淡々と話してくれた。ロジカルな当事者意識、私は素直に感動した。もう一つ質問をした。
(140年前のリンカーンの夢がオバマ大統領誕生へ繋がった 両氏縁の地、シカゴを歩く!)
なんでこれがアメリカでは当たり前に実現しているのか。
この考察は、またの機会にさせていただくことにしまして、ただただ感動するのは、いまあなたの行動が、「人のために」何をなしうるのか、これが「自分自身」、すなわち「オーナーシップ」の問題として、茂木健一郎と言う男の中に芽生えたことであります。
間違いなく、この茂木健一郎と言う男の行動は、日本と言う国とその世界の見方を変えていくのであります。
これが、決して「例外」ではないと言う事実を、次回レポートするのであります。乞うご期待。 KAI
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