わが青春の(って言うとなんだか気恥ずかしいけど)スターウォーズが、帰ってくる。
もう、この情報だけで十分でありますが、ひとことコメントしておくのであります。アメリカの娯楽大手ウォルト・ディズニーは、映画監督ジョージ・ルーカス氏が率いる映画会社を買収し、人気シリーズ「スター・ウォーズ」の新作を2015年に公開することを明らかにしました。
ディズニーは、30日、「スター・ウォーズ」シリーズなどの監督ジョージ・ルーカス氏が率いる映画会社「ルーカス・フィルム」を、およそ40億5000万ドル(日本円にしておよそ3200億円)で買収すると発表しました。
そして、「スター・ウォーズ」の新作となる「エピソード7」を2015年に公開し、その後も「エピソード9」まで製作・公開する予定だということです。
今後の新作にルーカス氏は直接製作には携わらず、顧問という立場で関与するとしています。
「スター・ウォーズ」は、1977年に最初の作品が公開されてから、2005年まで合わせて6作が作られましたが、ファンの間ではもう新作は登場しないのではないかという見方も出ていました。
ルーカス氏は、「いまが、スター・ウォーズをわたしから新しい映画製作者に受け継いでもらう時だと考えた。新しい体制のもと、何世代にもわたって人気を得ていくと確信している」と話し、第一線から退く考えを示しました。
一方、ディズニーは、豊富な資金力を生かして人気シリーズの「スター・ウォーズ」を手がけ、映画に加えてDVDやテーマパークなどにも活用していくものとみられます。
(ディズニー スター・ウォーズ新作公開へ)
あの、オープニングは、KAIにとってまことに強烈であり、新鮮だったのであります。トップシーン、低音のサウンドとともに巨大宇宙船が頭上に現れる。圧倒的存在感であったのであります。
ここに、この物語のすべてのエッセンスがつまっている。昔々、はるか彼方の銀河系。人類をはじめ多くの異星人種が共存する世界で、銀河共和国の下での平和を数万年に渡り保っていたのは、万物を司る力・フォースを操り、交渉や時には光剣ライトセーバーを振るって争いを解決する者達「ジェダイ騎士団」の存在だった。
しかしその共和国にも停滞と腐敗が蔓延し、銀河系の秩序と平和は少しずつ崩れつつあった。そしてその裏で暗躍し、ジェダイへの復讐の機会を狙っていたのが、フォースの暗黒面の力で自らの野望を実現しようとする者達「シス」であった。
そんな中、銀河辺境の惑星タトゥイーンにおいて、伝説の「フォースにバランスをもたらす者」として一人の少年がジェダイにより見出された。その名はアナキン・スカイウォーカー。師オビ=ワン・ケノービの許でジェダイとして成長し、銀河を二分するクローン大戦を戦い抜いたアナキンだが、元ナブー女王の元老院議員パドメ・アミダラとの禁断の愛、そして全ての黒幕であったシス卿ダース・シディアスこと最高議長パルパティーンの奸計とによって、彼自身がフォースの暗黒面に墜ちてシス卿ダース・ベイダーと化してしまう。シスの陰謀によりジェダイは壊滅し、落ち延びたオビ=ワンと高師ヨーダは、パドメの遺したアナキンの子供達と共に姿を隠す。
20年後、銀河帝国皇帝パルパティーンの恐怖政治に対し、オルデラン王女レイア・オーガナらの率いる反乱同盟軍が自由と平和のための苦難の戦いを続けていた。彼女の密命を受けてタトゥイーンに降り立った2体のドロイド、R2-D2とC-3POは、そこで志を抱く青年ルーク・スカイウォーカーと出会う。老オビ=ワンから自分がジェダイの末裔である事を知らされたルークは、密輸屋ハン・ソロやチューバッカと共に同盟軍に加わる。ベイダーの手によって師オビ=ワンを失いながらも、フォースに覚醒したルークは帝国の究極兵器デス・スターを破壊する武勲を挙げる。さらなる帝国軍との戦いとヨーダとの修行を経て、遂に宿敵ベイダーの正体が父アナキンである事を知ったルークは、父を暗黒面から解放すべく、ベイダー、そしてパルパティーンとの宿命の対決へと赴く。
(スター・ウォーズ・シリーズ、Wikipedia)
万物を司る力・フォース、光剣ライトセーバー、ジェダイ騎士団、シス、師オビ=ワン・ケノービ、シス卿ダース・シディアス(最高議長パルパティーン)、シス卿ダース・ベイダー(元アナキン・スカイウォーカー)、高師ヨーダ、レイア姫、ドロイドR2-D2とC-3PO、ルーク・スカイウォーカー、密輸屋ハン・ソロ、チューバッカ、デス・スター。
どれもこれもが、饒舌にこの物語のすべてを語り始めるのであります。
私たちは、この「スターウォーズ」によって、「神話」と言うあらたなる「言語」を獲得したのであります。
あたかも、「ギリシャ神話」によって古代神々や英雄たちの伝説が世代を超えて語り継がれるがごとくであります。
すでにKAIは、「フォース」や「ライトセーバー」を多用して、「物語」を語り続けているのでありますが、もちろんこれはKAIだけではないはず。世界中の大人たちや子どもたちが一緒になって、例えばこのR2-D2とC-3POと言う「神話」を使って、さまざまな自分たちの「物語」を紡いできているのであります。
この「仲間」に、ディズニーが加わった。
そして、ディズニーによってまた新たに紡がれることになった「エピソード7」。
この映画の内容がいかなるものになるにせよ、超一流の「ストーリーテラー」、ディズニーによる「コミットメント」が、ルーカスの創ったこの「神話」を永遠の「伝説」にするのであります。
思うに、いま私たちがもっとも必要としているのが、この永遠の「伝説」であります。わかりやすい言葉で申しあげますならば、これは世界中の人々が共有する「おとぎ話」であります。
世界中の人々の共通理解とは、ひょっとしてこの「おとぎ話」の中にあるのかもしれない。もちろん、これは喫緊の課題をかかえる私たち日本においても、キーポイントとなる、いまKAIはこう思うのであります。 KAI