「電気は余っとるえ〜」って言う「バカ」

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昨年は、「バカ」首相と「バカ」国民に、国が潰される恐怖に立ち向かうために、この「バカ」を研究してみたのでありますが、今回はその実証研究編の続きであります。

この夏、なんとか停電もなく乗り切れたことに対して、「電気は足りていた」との言明がメディアを含めて散見するのであります。

まったくもって怒り心頭に発するわけであります。

歴代の経営者や国の責任はともかく、停電を回避するため昼夜問わず必死で電力供給に尽力する現場の方々のご苦労に感謝こそすれ、それを当然であるがごとく、「電気は足りていた」などと言う者には、天誅をもって断ずる以外にはないのであります。

そもそも、この「バカ」は「思考」することがないから「バカ」であるので致し方ないといえば、致し方ないのでありますが、そう言ってしまっては、身も蓋もないので、もう少し、これをご説明するのであります。

この「バカ」が一番理解できていないのが、世の中には「バックアップ」と言うものが必要であると言う、厳然たる歴史上の「ルール」であります。

例えば、「首相」の「バックアップ」とは、「副首相」であります。

この夏「首相」が重病で入院して、「副首相」が職務を代行した。無事大過なく乗り切った後、「首相」がいなくても「副首相」で「十分」と、「バカ」は言うわけであります。

例えば、東証の取引システム。

この夏、「メイン」のシステムがダウンして、急遽「バックアップ」システムだけで、乗り切った。「メイン」のシステムっていらないんとちゃう、と「バカ」は言うのであります。

「電気は足りていた」のではなく、「電気が足りる」ように「設計」してあっただけであります。

今回の全原発停止を想定していたかどうかは別にして、万一の場合にも電力供給に支障ないように、常に「バックアップ」の設備を用意するのは、公共サービスを実施する事業者にとって、当然も当然、常識中の常識なんであります。

しかし、「バックアップ」のさらにこの「バックアップ」は、準備されてはいないのであります。

もし、老朽化した火力発電所が一斉にダウンすれば、真冬の大停電も決して起こりえない悪夢ではないのであります。

この時、これが「バカ」が引き起こした、とはもちろん言わない。

言わないけれど、やっぱり、「バカは死ななきゃ直らない」とだけは、KAIは言いたい。 KAI