ヨーロッパ選手権、ギリシャがロシアを制して、グループA、2位で準々決勝進出であります。
同じ勝ち点4同士、勝ったほうがベストエイトとなるだけに、この1勝はまことにおおきかったのであります。勝たなければ1次リーグ敗退が決まる試合。序盤は果敢に仕掛けたが決定力に欠け、得点できなかった。徐々にロシアが中盤を支配し始めると守勢に回り、何度もゴールを脅かされる苦しい時間が続いた。
その中で生まれた決勝点。カラグニスは2004年大会の優勝メンバーで、この試合で代表キャップ数歴代最多の120を記録した。「得点が必要な時に、それを実現できた。祝杯を上げたい気分だ」。値千金のゴールで自ら記録に花を添えた。
後半は持ち前の堅守で耐え1−0の勝利。ロシアと勝ち点4で並んだが、直接対決の結果でA組2位が確定した。2大会ぶりに戦う準々決勝へ、勢いは加速した。
(ベテランが値千金ゴール=ギリシャのカラグニス、記録に花−サッカー欧州選手権、2012/06/17 10:19)
そして、これが、翌日(6/17)の、つまり本日の、再選挙の結果に、決定的影響を与えることになるのであります。
もちろん、「反緊縮」の大勝利であります。
このあとの流れは、すでにここでちょうど1カ月前に見通したとおりになるのであります。
それにしても思うのは、ギリシャをキリギリスに喩えることについてであります。ですから、これからユーロ圏でなにが起こっていくかと申しあげますならば、広瀬隆雄氏ご指摘のとおり、ドイツの大幅な妥協であり、ユーロ圏全体のインフレ率へのコミットと言う「メッセージ」の発信であります。
これが、「正統性」思想的、欧州危機問題の今後の見通しであります。 KAI
(「正統性」思想とは−−「インサイト」から見えてくる欧州危機問題)
なぜギリシャがキリギリスか。これは彼らが「歌を歌って遊び、働かない」からだと言う。半年前に、私はギリシャを冬になればひっそりと死んで行くキリギリスに例えたが、どうもこれは間違いであった様である。このキリギリス実に狡猾、したたかであり、どうも死ぬ時は世界経済も道連れにすると決めている様である。
(キリギリスの運命が今日決まる)
いやはや、これが単純に事実かどうか調べてみれば、すぐにわかることであります。
そんな話ではなく、単にギリシャは、「財政赤字」に起因する「国債暴落」の「危機」にある、ただ「それだけ」のことであります。
日本だって、ただ「国債暴落」を回避しているだけで、「財政赤字」は甚だしく、ギリシャがこれをもって「キリギリス」なら、日本はこれ以上のスーパー「キリギリス」なんであります。
にもかかわらず、日本こそ一向に「緊縮財政」ではなく、「増税」にひたはしっている。
国民全員、気が狂っているのであります。
でありますから、日本こそ、「キリギリス」の中の「キリギリス」であると、KAIは世界に向かって高らかに宣言するのであります。 KAI