いよいよ、ミクシィ身売りのお話であります。
この話をきくにつけ、思うのは、グリーの田中社長が、かの村上ファンド、村上世彰(むらかみよしあき)氏に財産保全の相談をしたとの噂であります。
まったくもって、これがねもはもない、ふとどききわまりない、そういったお話だけであるなら、KAI的には、なんら問題はないのでありますが、KAIの「予知能力」的世界では、この「ウワサ」通りの展開なんであります。
ミクシィ笠原社長も、まずもって間違いなく、「同類」であります。
もちろん、ここで、この日本の若きベンチャー経営者たちの「堕落」について、言及する必要があるのでありますが、所詮彼らはこの「程度」の男たちであります。
Facebookのザッカーバーグと、笠原社長、田中社長と、いったい何がどう違うのかであります。
それは、この「メッセージ」であります。マーク・ザッカーバーグからの手紙
フェイスブックはもともと、会社を作るために始めたサービスではありません。「世界をよりオープン(開かれたもの)にして人びとの結びつきを強める」というソーシャル(社会的)な使命をなし遂げるために、作られたものです。
(企業文化は「ハッカーウエー」、速く・大胆に・オープンであれ、フェイスブック上場へ、ザッカーバーグCEO「株主への手紙」、2012/2/2 17:38)
「メッセージ」とは、「意志」であります。
これは、「正統性」思想とは−−ビジネスの正統性の中で議論したとおりなんでありますが、小倉昌男と言う経営者の「意志」がまず先にあって、すべての「大気」の「流れ」が、この小倉昌男の「意志」を中心に集まっていくのであります。
竹中平蔵の言う市場に向けた「メッセージ」も、しかりであります。
しかしながら、これが、まったくもって理解だにしようとしないのが、白川日銀総裁(とその他「システム」側多数)であります。
確かに、「過去」の事実は、この第一生命経済研究所社長である長谷川公敏氏が指摘するとおりであります。■為替レートは金融政策で決まるのか
こうした中、為替市場では各国の金融緩和策に注目が集まっている。既に先進各国の政策金利は「ほぼゼロ%」まで下がっているので、市場では所謂「金融の量的緩和策」に注目している。「量的緩和」の度合いを測る指標として、市場では「マネタリーベース(注1)」を見ており、国会でも日銀に対し「米国に比べるとマネタリーベースの増やし方が少ない」などの意見が出ている。
しかし各国の為替レートは、必ずしもマネタリーベースで決まっているわけではない。確かに、リーマンショック以降で見ると、米国のマネタリーベースの残高は3倍ほどに増加している一方で、日本は3割程度しか増えておらず、この間、円は対ドルで大幅に高くなっている。だが2006年の動きを見ると、日本のマネタリーベースの残高が、1年間で2割ほど急減(この間、米国のマネタリーベースには変化なし)していたにもかかわらず、円は対ドルで安くなっていた。
(確かに『金融政策だけでは経済は正常化しない』のだが……)
しかし、経済とは、そんな「単純」なものではないと言うのが、これまた世間の「常識」なんであります。
ことの「真実」は、こうであります。
為替にせよ、株価にせよ、「現在」ではなく「未来」で「動く」(左右される)のは、金儲けのカラクリで、その「仕組み」をご教授したとおりであります。「為替」は、「マネタリーベース」と言う「事実」で動くのではない。
「為替」と「景気」は、「メッセージ」すなわち「意志」で動くのである。
そして、この「未来」を左右するのが「メッセージ」であり「意志」であります。
日銀にとって、マネタリーベースと言う「事実」など、まったくもって意味をもっていない。意味があるのは、「デフレ脱却」ないし「インフレ率」へのコミットであります。
そうです、単に、「コミット」するだけでいい。
「コミット」と「事実」は、天と地ほどの開きがあることを、白川くんは、理解できない。
いや、実は、理解はしているけれども、ただ単に、ただ「コミット」できないだけであると。
これ以上の議論は、「システム」側のプロパガンダに加担するだけになりますので、差し控えさせていただくのでありますが、こうした考察を進めれば進めるだけ、まるで足裏の「水虫」かごとくに、皮膚の奥深くまでに根深く「事実」、「前任踏襲」がはびこっていると言う、これまたこれでこの「事実」に愕然、驚愕するしか他にないのであります。 KAI