私たちはいったいなにを食すればいいのか?
これは、このエントリーを書きかけた時の最初のタイトルであります。
あっちを見ても、こっちをむいても、なにを食べてはいけない、これもたべてはいけないばかりで、もう私たちはいったいなにを食べればいいのか。
例えば・・・
といろいろお話を書き綴っていたところで、こんな記事をみつけたのであります。
走れない理由は鉄分不足だった
ボランティアの一環として日本赤十字社の献血バスを呼んで選手に献血させる。その代わりに血液データをもらう。――さしたる強化費用がかかるわけではありません。「健康管理や体のケアを選手は理屈ではわかっているけれど、なかなか実行に移してくれません。自分のこととして危機感を持っていないように見えます。でもそれが数字で現われれば、彼らは変わると思います」
岩出監督は私たちの提案を聞き入れてくれました。
「えーっ、これ、本当?」
初めての血液検査データが出た日。結果シートを手にしたスタッフ全員が驚きの声を上げたのを、まるで昨日のことのように覚えています。選手の中に重篤な貧血が見つかったから。
その選手は以前まで俊足で鳴らしていたのに、ここ数週間、驚くほど心肺機能が落ちていました。「やる気あんのか」「根性が足らない」
コーチ陣から度重なる指導を受けていた選手の走れない原因は、根性がないからではなく、実は存分に走るための血液、つまり体が準備できていなかったことにあった――これが事実だったわけです。
その選手はもともと生活面で不摂生を指摘され、煙草も吸っていたひとり。血液検査で指摘された「貧血」という衝撃的な現実を目の当たりにし、心を入れ替えることを決意。改善のために生活面だけでなく「体を作る食」にも目を向け始めたのです。
ここが、私やチームにとって大きなターニングポイントとなりました。
「質の高い練習を確実にこなす方法」「それに見合った体をいかに準備するか」「食でどう取り組むべきか」。――この時点から、チーム全体にそのような意識が浸透していきました。
(箱根駅伝・大学ラグビー「勝利」を導く「勝てる栄養管理」 ――東洋大駅伝チーム、帝京大ラグビー部を「変えた」手法を全部書く)
「食を信じる力」「成功の可視化」が食を信じる力につながる
アスリートの栄養管理は、ハードな練習で消費するエネルギーを正しい食事内容で補うコンディション管理と、「なりたい体」に近づくための積極的な栄養補給がカギになります。そのような「食トレ」(スポーツ現場の栄養管理)は、ウエイトトレーニングや技術練習と違い、すぐには結果が現れません。日の丸を背負うクラスのアスリートでさえ、一部は「食事なんて成績と無関係です」なんて言うくらい。
この取り組みを地道に続けた結果、帝京大は徐々に選手の体やコンディションに変化が起き、けが人が大幅に減少しました。ひとりが変わると、他の選手は「成功の可視化」が可能。
「やれば変われるんだ」「食に対する意識を変えれば強くなれる」と、食の力を信じるようになる。――食への取り組みが、「チーム文化」として根付いた瞬間です。私が3年前からサポートしている東洋大駅伝チームも、当然ですが、やはり一筋縄では行きません。選手たちとのさまざまな葛藤を経た後に、帝京大同様、食への取り組みを定着させたわけです。
3年前に就任した酒井俊幸監督が栄養管理を積極的に取り入れてから、けが人が前年度の半分に減少しました。「食べるから走れるのではない。走るための練習ができるようになる」――監督は看破しています。
つまり、東洋大も帝京大も、ハードな練習に耐えうる体を、食の力で作っているわけです。
(箱根駅伝・大学ラグビー「勝利」を導く「勝てる栄養管理」 ――東洋大駅伝チーム、帝京大ラグビー部を「変えた」手法を全部書く)
良い言葉ではありませんか。これですよ。これ。いま私たち現代人に必要なもの。
馬刺しはいかん、レバ刺しもだめ。粉ミルクは大丈夫か。いまの私たちの食生活の根本にある問題は、食への不信感であります。
つい先日もここでとりあげたのが、このお話であります。
さらに、こんなお話もあるんであります。
この書籍「医学常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」」のレビューには、さらにこんなものもあるのであります。今年の5月頃に糖尿病と診断されて6月より治療を始め、2ヶ月ほど治療薬を飲み、結果、身体の異常なダルさは取れましたが、それでも10年後に合併症が起きる率が先進国一で、産業医は言葉を濁す、元々の高血圧症で通っていた主治医からも上手く付き合うしかないと説明を受けたことで、これは自分で防衛せねばと他の治療法をネットなどで模索しておりました。
そして7月頃になり、主治医に薬をやめて欧米で主流の食事療法(高雄病院の糖質制限食や、地中海式食事療法)にすると宣言し、理論的にはあっているので無理はしないという約束で実行をしましたが、なかなか自分だけで徹底は難しいと感じた時に、たまたまこの本を書店で見つけたのでした。
分子生物学の理論を理解するためにこの本を3度、「病気の9割は自分で治せる」という医者の視点で書かれた本も1度読み、ネットでも分子生物学や、ノーベル賞受賞者のポーリング博士の分子矯正医学や、分子栄養学関係のサイトを色々閲覧しました。
そして、実際に高タンパク質、メガビタミン+活性酸素スカベンジャー食を8月より実践して、9月の健康診断は見事クリア(前回300mg→今回116mg:1999年までの基準140mg以下はクリア)。続いて掛かり付け
での11月の血液検査もHbA1cも大幅ダウン(前回6月12.9%→11月6.9%)と、卵や肉とマルチビタミン・サプリメント+野菜やそば茶、ゴマなどのスカベンジャーを多く摂取する以外は特に食事内容に気を使わず、運動も週1度か2度活性酸素が過剰に発生しないよう、気分転換に軽くウォーキングする程度にしただけなのに・・・。お酒も連日の深酒はしない程度で、果物や甘いものもよく食べていたのに・・・。
一体、今までの薬物治療は何だったのでしょうか?医師は大学でも栄養学をろくに勉強せず、臨床現場でも栄養士任せ。医食同源とはほど遠いのが現状です。その栄養士も三石先生曰く、古典栄養学しか学んでおりません。
ちなみに、「病気の9割は自分で治せる」という本では、医者の技術料が欧米の半分以下で、薬を処方しないと病院が赤字になるので、出さなくてもいい人に薬を出さざるを得ないのが現状だと批判をしておりました。しかし、先日流れが変わったなと思ったのが、テレビで板東英二さんがゆで卵を毎日最低3個は食べると言っており、それを聞いた糖尿病の専門医(順天堂の准教授)が、いくら食べようとコレステロール値で引っ掛からないのならば問題は無いと回答をしておりました。レシチンが多く含まれているからでしょう。
やっと時代が三石先生に追いついて来たのかもしれません。
(三石先生の理論を実践してみました!)
マーガリンとショートニングは健康の大敵著者は、そもそも物理学者であり、還暦を機に医学に造詣を深めていったという。医者に見放された自身の病気の克服に、物理学者の頭脳が、現代医学とは違う接近法で立ち向かう。自身の体験に裏打ちされ、科学的、体系的に書かれたこの本は、素人の私にもわかりやすく、現代医療の問題点を喝破するとともに、きわめて具体的にわれわれの健康生活の指針となるものである。以下目次の一部を引用する。
○コレステロールは、本来健康の味方である。
○脂肪肝は酒をやめなくても治る。
○タバコと肺がんとの間に因果関係は無い。
○肉を食べない人は、脳卒中になりやすい。
○マーガリンとショートニングは健康の大敵
○卵はコレステロールの元というのはウソ
一見非常識な内容に思えるが、三石理論は、科学的、体系的に今までの健康常識のうそを論破していく。まさに目からうろこの健康科学、そして日常実践の書である。
(目からうろこの、健康科学理論書)
気になる記述であります。ためしに「ショートニング」でググってみたら、こんなことが書いてある。
さらに、「人体への影響」と言うことでこんなことまで。ショートニング (shortening) は、主として植物油を原料とした、常温で半固形状(クリーム状)の、食用油脂である。マーガリンから水分と添加物を除いて純度の高い油脂にしたものと考えてよい。パンや焼き菓子の製造などにバターやラードの代用として利用される。無味無臭で、製菓に使用すると、さっくりと焼き上がる。揚げ油に使用すると、衣がパリッと仕上がる。この様に「さっくり」や「パリッ」という食感を表す意味での英語形容詞“short”が語源である。
(ショートニング、Wikipedia)
ほんと大丈夫かいなと、さらに調べると・・・水素添加の処理時に脂肪酸が一部トランス化し、トランス脂肪酸が生成される。このトランス脂肪酸が心臓疾患・アレルギーを中心とする様々な健康被害を引き起こす可能性が指摘されている。詳しくはトランス脂肪酸を参照のこと。
アメリカそしてヨーロッパの大半の国が食品での使用に規制が設けられているが、日本においては食品に用いるにあたり法的規制が無い。
もちろん、日本マーガリン工業会のホームページには、こんなこと一言も書いてない。*欧米では、マーガリンを食べる=穏やかな自殺、とまで言われ規制されている
世間には知らされていない恐ろしい事実がもうひとつある。それは悪魔のオイル、ショートニングとマーガリンの正体である。これはラードの変わりに使われる常温で固形のオイルだが、これはトランス型という立体構造を持つ自然界に存在しない異常な油で、クッキーやパン、多くの菓子類のほとんどに原材料として使われています。このショートニングやマーガリンに含まれるトランス型脂肪酸は大腸炎やクローン病、その他まだ知られていない様々な疾患、各種アレルギーの元凶となることがわかっており、日本以外では禁止または制限されています。
分子構造がプラスティックと同じで常温で解けないことから、欧米では「プラスティックオイル」と呼ばれ敬遠されています。
(悪魔のオイル 「ショートニング」)
こんな名前の由来をきいてしまったら、目の前のクリスマスケーキに手がつけられないではありませんか。現在の「ショートニング」という名称は、パン、ビスケットなどの原料として使用した場合、その口あたりをよくし、もろさを与えるという意味の英語(shorten)からきています。
ショートニングには味がないためそのまま食べることはなく、その食品のおいしいさを引き出すための欠かせない存在として、焼き菓子やパンに練りこんで使われるのはもちろん、意外と知られていないアイスクリームやフライ用としての用途があります。常温における伸びのよさ、生地への混ざりやすさなどに優れていて、名前の意味のようにクッキーやビスケットなどはサクサク、ポロポロとした軽い食感を出すことができるため、お菓子作りには欠かせないものとなっています。
◆ ショートケーキの名前は? ◆
ショートケーキには、ショートニングを入れて焼いたケーキという意味があるそうです。ショートケーキの発祥はアメリカ。私たちの知っている柔らかで繊細なショートケーキとは違い、元祖ショートケーキは、なんとサクサク、ポロポロのビスケット生地に生クリームと苺を挟んで層状にしたケーキ(?)だったとか。その後、日本にやって来たショートケーキはビスケットを柔らかいスポンジケーキにアレンジされ、今の姿になったのだとか。あなたならサクサクとふわふわのショートケーキ、どっちがお好み?
(ショートニングとラードの基礎知識 - 日本マーガリン工業会)
いったいどうなっているのでありましょうか。
そんなときにであったのが、この言葉であります。
そうなんであります。何を食べてはいけないかではないのであります。私たちが食を信じること。これがもっとも大事なんだと言うことなんであります。「食を信じる力」
そもそもにおいて、食とはいったい何なのか。
それは、生命の源泉であります。
この原点に立ち返ることこそ、私たちの食を考えるうえでの基本となるのであります。
なにもすべてを自然食品でないといけないと主張するつもりはないのであります。つもりはないのでありますが、人工物はもとより、ビールを飲まして脂漬けした牛やただ玉子をうむだけの鶏から、果たして私たちは、「生命の源」を得ることができるのでありましょうか?
あるいはまた、食品のエッセンスだけを抽出したものが、その食品の代替物たりえるのか。これまたはなはだ疑問と言わざるをえないのであります。
すなわち、キーワードは「生命力」であります。わたしたちが、いま口にするその食物からこれを感じ取れるかどうかに、そのすべてがかかっている。つまりはそう言うことなんであります。
思い出すのであります。年明けに数えで米寿を迎えられる丑年うまれの大恩人は、牛肉が大好き。
その昔、一緒に食事したときであります。
この言葉に、食のすべてがあるのであります。 KAIこの牛肉はおいしいねえ。身体の芯からエネルギーが湧いてくる気がするよ、KAIくん。