福原と錦織に何が起こったのか?

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たまたま観た今朝のNHKニュースに、あの卓球の福原が映っていた。これがまるで、別人だったのであります。

どう別人であったかと申し上げるならば、もうこれは間違いなく立派な大人の女の「アスリート」に成長していたのであります。

もう立派に大人だと言うのにいつまでもあどけなさが抜け切れない、いつも負けたときのひ弱い笑顔に、物足りなさをずっと感じてきたKAIにとって、テレビの中の福原は、表情だけではなく、身体全体から発するオーラが、世界一流の女子選手のそれであったのであります。

 卓球のワールドチームカップは5日、ドイツのマクデブルクで準決勝が行われ、女子の日本は香港を3―0で破り、決勝に進んだ。シングルスで福原愛(ANA)、平野早矢香(ミキハウス)が勝ち、福原と石川佳純(全農)が組んだダブルスも逆転勝ちした。
日本女子が決勝進出=卓球ワールドチームカップ

もちろん、これは福原だけではなかった。平野も、石川も、彼女たちの表情は、自信に満ち溢れていたのであります。

なにが彼女たちを変えたのか。これはもう、まちがいなく「なでしこ」効果に違いないのであります。

これになぜか、錦織くんまでが、呼応するのであります。

 【バーゼル(スイス)共同】男子テニスのスイス室内は5日、スイスのバーゼルで行われ、シングルス準決勝で世界ランキング32位の錦織圭(ソニー)が同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を2−6、7−6、6−0で破る大金星を挙げた。男子ツアーを統括するATPによると、1968年のオープン化(プロ解禁)以降、日本選手が世界1位に勝つのは初めて。
 歴史的な快挙で進んだ6日の決勝で、錦織は2008年のデルレービーチ国際選手権(米国)以来となるツアー2勝目を懸け、世界4位のロジャー・フェデラー(スイス)と対戦する。
 主催者推薦の錦織は第1セットを簡単に落としたが、第2セットはタイブレークを7−4で制し、最終セットは一方的に奪った。
 日本の男子が演じた番狂わせでは、1992年に松岡修造が当時世界2位のステファン・エドベリ(スウェーデン)を倒した例がある。
錦織、ジョコビッチに快勝 世界1位破る快挙で決勝へ

あの週刊誌でスクープされ、以来、コーチに厳しくもってのほかと禁じられた恋の行方であります。これが、いまだ終わってはいなかったようであります。

片やドイツに、こちらスイス。互いに電話で励ましあってつかんだ勝利なんであります。

錦織くんの大金星。残念ながら、NHKニュースでほんの一部しかみれなかったけれど、ジョコビッチ相手のサービスエースとダウンザラインのダブルバックハンドエースを見るかぎりにおいて、錦織くんの集中力が尋常ではなかったようであります。

人間、集中力で何が違うか。ミスをしなくなるのであります。

なぜかと言うご説明は、またの機会にさせていただくとして、ミスをしなくなるのであります。

そうすると、どうなるか。面白いようにエースが決まるのであります。

すでになんどもご説明済みのお話ではありますが、トップどうしの戦いにおいては、エースでしか勝てない。ミスが極端に少なくなるからであります。そしてエースを決めるためには、予測外ししかないのであります。

ジョコビッチにとってナダルやフェデラーとの戦いで、いかに彼らからエースを取るか。これがすべてなんであります。しかし、錦織とこれをやったことがなかった。

しかして、ジョコビッチは、とまどってしまった。第3セット、0-6。決してジョコビッチの調子が悪かったわけではないのであります。エースを取れなくなってしまった結果にすぎないのであります。

さて、決勝のフェデラー戦。そろそろ始まるころでしょうが、こんなこと百も承知のフェデラー。百戦錬磨とは、このことであります。

錦織くんが、ジョコビッチ戦同様ミスがなければ、錦織くんをあわてて研究したはずのフェデラーにぬかりはない。面白いゲームになるのはまず間違いないのであります。

で、KAIの予想であります。

福原が勝てば錦織も、勝つ。

福原が負ければ錦織も、破れる。

さていかがなるでありましょうか。 KAI