なぜ首相を替えることができないのか?

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いや、この問いは、間違っている。替えることができないのではない。替えることができるのに、なぜ替えようとしないのか?こう問うべきなのであります。

内閣不信任案は、間違いなく可決できるのであります。

もちろん、被災地が選挙どころではないことを鑑みれば、衆議院解散はありえない。確かに、菅ならやりかねないけれど、さすがにこれは誰も許さない。

そうなんです。こうなれば首相辞任以外にはない。

問題は、そのあと。

いったいぜんたい誰が次の首相をやるのか。

一番の問題は、ここにあるのであります。

これ以上民主党の小沢切りを率先してきた者から出すのは、不信任案に投じた小沢派が許さない。もちろん小沢派では野党が認めない。もっとも可能性があるのが、谷垣。これも、しかし、谷垣に緊急時のリーダーシップがあるとは誰も思ってはいないから、面白くない。

ある意味、今回のキャスティング・ボートを握るのが、小沢一派。野党がこのまま小沢が主流になることを認めることはないのは、わかっている。小沢と組むことができ、かつ、いまのいまリーダーシップをとれるのは舛添要一をおいて他はない。

官房長官、石破茂。以下各党から満遍なく閣僚を出す、正に危機管理内閣。

これが大連立と違うのは、民主党から閣僚は出るものの、民主党の政策(マニフェスト)が一切考慮されることがない(と言うより否定される)からであります。

これでうまく廻っていくのかと言う心配は、まったくもって無用であります。

一旦、これで政局問題がクリアされれば、緊急対策において「与党」間の意見の食い違いは、ない。たとえ多少あったとしても、十分調整可能であり、また逆に、この調整でよりすぐれた政策にもっていける可能性さえ出てくるのであります。

そして、半年後、この各党の奮闘の結果を国民に問う、衆議院選挙をやる。これぞ、民主主義的危機管理ではありませんか。

いかがでしょう? KAI