オッカムの剃刀をビジネスモデルに適用する週末テニス

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オッカムの剃刀。これは専ら物理学の分野で使われる用語ですが、意外や意外、ビジネスモデルにも使えるのではないかと言うヒント。

「オッカムの剃刀(かみそり)」 は、14世紀の論理学者にしてフランチェスコ会士であったオッカムのウィリアム [1]によるものとされる原理である。オッカムとは彼ウィリアムの生地で、イギリスは サリー(Surrey)領にあった村[2]の名である。

この原理は以下のように宣言する:

「むやみに実体の数を増やしてはならない。」

「オッカムの剃刀(かみそり)」って何?
これでは、具体的になにがなんだかわからないので、もう一つ引用。

例えば、物質の運動に関する次のような説明があったとする。

外から力がかからない物体は神が等速でまっすぐに動かす[3]

この場合、「神が」という部分が説明に不要である、として切り落としてしまうのがオッカムの剃刀である。そうすると次のような説明が得られる。

外から力がかからない物体は等速でまっすぐに動く(等速直線運動をする)[3]

このように「剃刀」という言葉は、説明に不要な存在を切り落とすことを比喩しており、そのためオッカムの剃刀は別名「思考節約の原理」(Principle of Parsimony)とも呼ばれるのである。
オッカムの剃刀、Wikipedia

で、これをビジネスモデルに適用すると、こうなる。

解くべき最良の問題は、自分が個人的に抱えている問題であると思える。Appleはスティーブ・ウォズニアックがコンピュータをほしかったから生まれたのであり、Googleはラリーとサーゲイがオンラインで情報を見つけられなかったから生まれ、HotmailはSabeer Bhatia と ジャック・スミスが仕事でメールを交換できなかったため生まれた。

だからFacebookをコピーして、Facebookが軽く受け流すような変種を作ったりする代りに、別な方向でアイデアを探してみよう。企業から始めてそれが解決した問題へと遡るのでなく、問題を探し、それを解く会社をイメージしてみるのだ。[2] みんなが不満を言っているのは何だろう? どんなものがあればいいと思うか?
スタートアップを殺す18の誤り、Paul Graham、青木靖 訳、2006/10

んん?わからん。

もちろんであります。

このポイントは、「カミソリ」。カミソリによる「切り落とし」であります。もっと言えば、「ポートフォリオ」や「プライオリティ」(優先順位)の否定であります。

起業においてよく見かけるのが、さまざまなアイデアの中からの比較選択であります。

しかし、理由はともかく、これでは絶対にうまくいかない。ここで大きなヒントになるのが、この記述であります。

解くべき最良の問題は、自分が個人的に抱えている問題であると思える。

「他人」ではなく「自分」。「社会的問題」ではなく「個人的問題」。

一見、ビジネスモデルなんて言うと、社会的な問題をテーマにするかのような勘違いをしてしまいがちですが、まったく逆の思いっ切り個人が抱えている問題こそ、最良のテーマなんであります。

その理由は、簡単。

それは、自分が一番「知っている」からであります。

その問題の解決方法を今は知らなくても、いったいその問題がなんであるか、自分が一番よく知っている。ビジネスモデル構築において、これがきわめて重要なんであります。

起業において一番の問題は何か。いざ事業を始めて、一番の問題とは、「思ったとおりにならない」と言うことであります。

この時点で重要となるヒントが、実は自分自身無意識の中では、その問題の解決方法を「知っている」と言うこと。これを意識に顕在化させ、言葉にできるかどうかが、起業成功の成否を握っているんであります。

つまりは、起業に当たってさまざまな問題にぶち当たるたびに迷い出てくる「思い」を、言葉どおりの「思い切り」、オッカムの「カミソリ」で断ち切ることにより、無意識の中にあるその問題の解決方法にたどり着くことができるのであります。

なんでこんな話になったのかは次回にして、肝心の週末テニス。

土曜、Y木さん奥様が、反バリアフリー的段差で転んで負傷欠場につき急遽代役が、ウッシー。これがサコタくんと組んで、2-6、4-6、5-7、1-0(7-2)と3連勝の快進撃。かろうじて最後タイブレークを7-2でとってほんのわずかな、挽回^^;。

日曜。こちらも一番若いM田さんの快進撃。6-3、5-7、1-6、1-3で、M田さん4連勝。

やはり、若さと色気?!には、勝てないKAIであります。 KAI