小沢の政治とカネ問題で、いまだにメディアによる偏向報道を問題にする人がいるけれど、彼らも小沢本人も一向に説明しようとしないのが、事業家でもなんでもない一個人が自宅に10億、20億単位の現金を持っている事実であり、税務上を含めて公的チェックのないままなぜそんなことが可能になるのか、たとえ可能であったとしてもなぜそんなことが必要なのかってことの説明であります。
ましてや遺産相続とかの現金は、低金利前のお話で、数千万の利息をふいにしてまで現金で持ち続けたとは、到底ありえないし考えられないのであります。
まさに、彼らの説明からこの部分がぽっかりと抜け落ちている、見事なまでのブラックゾーンな問題なのであります。
当然のように、これが説明できないのは、説明できない事情があるからであって、これ以外のなにものでもないことは、世間は承知の助。この意味で、ある意味、民主党内部でこの問題が「タブー化」していたわけでありますが、代表選は民主党議員がこれを正面切って話題にすることをタブーでなくした画期的機会となったのであります。
そしてこの代表選。二人にそれぞれ期待するだの期待はずれだの、もはやこんなレベルでの議論に堕するしかない方々には、ぜひとも気づいていただきたいのであります。
それは、そもそも1年前の総選挙で民主党を選んだ人たちが、1年経ったいま、普天間問題やオーバーキルによる経済危機といった民主党政権がもたらしたこの国の混乱に、まったくもっていまだ始末をつけようとはしない、その「心の姿勢」の問題であります。
わかりにくいもの言いですまない。
要するに、民主党、いや民主党でなくてもいいのですが、現在の政権にこれ以上「期待する」ってことをやめませんかってことです。もういいかげん、ないものねだりを、やめましょうってことです。
よく考えていただきたいのは、あなたがたが政治に求めているのは、いったい何かってことであります。たいへん申し訳ないもの言いになって失礼かとは思いますが、つきつめれば、子ども手当てのような「実利」でしかないのではありませんか?
日本の世界の中の外交的地位であるとか、ロシアとの北方領土問題だとか、日本と言う国が近い将来どうなっていくのか、まるで考えてはいないのではありませんか?
みなさんの生活が一番!
ふーん
それで?
結局、国の将来なんてほったらかして、今のカネまみれの政治を支えているのは、まぎれもない「あなた」自身。
他の人ではない、まぎれもない「あなた」自身なんだと言うことであります。
いまの日本の政治のレベルとは、政権を支持するあなた自身のレベル。
つまりは、そう言うことなんであります。
一方で、そんなことは関係ないお話ではありますが、いままでの「定説」がくつがえるようであります。
こんなところにも、いかに自分自身が、世間の「定説」といわれるものにいつのまにか支配され結果的にこれに「加担」しているか、ご理解いただけるものと思うのであります。 KAI『がんや感染症かかりにくい』
「血中のコレステロール値が高い方が長生きする」。日本脂質栄養学会(理事長・浜崎智仁富山大和漢医薬学総合研究所教授)は、三日に愛知県犬山市で開く同学会で、こんな内容のガイドラインを発表する。コレステロール値をめぐっては、日本動脈硬化学会(北徹理事長)が「値が高い人は動脈硬化になりやすい」と正反対のガイドラインをつくっていて、医療分野の常識となっていた。
投薬治療や食事療法の目安となる二つのガイドラインが相反することにより、現場の医師が混乱する恐れがある一方、病状に応じ治療法の選択肢が広がる可能性がある。
新たなガイドラインでは延べ十七万人の病気などの死亡率を、総コレステロール値が「一六〇〜二〇〇未満」の人とそれ以外の人とで比較。「一六〇未満」の人は男性が一・六倍、女性は一・四倍と高かった。「二〇〇以上」は女性に差がないが、男性は低かった。
また、悪玉と呼ばれるLDLコレステロール値でも、原因別の死亡率について分析。心疾患では、値の高い男性が低い男性に比べて死亡する率が約二倍となったものの、心疾患以外では逆に値が高い方が死亡率が下がる結果が出た。女性は、心疾患でも死亡との関係が見られなかった。
一方、日本動脈硬化学会のガイドラインでは、総コレステロール値の目標を「二二〇以下」としている。高LDLコレステロールについても危険因子だとして摂取を控えるよう指導している。
浜崎理事長は「総コレステロールが高ければ、がんや感染症にかかりにくい。医師は迷うかもしれないが、新しいよりどころとしてほしい」と新たなガイドラインの活用を呼びかける。 (山田晃史)
(コレステロール『高い方が長生き』脂質栄養学会 きょう指針発表)