「unusually uncertain」を、「いつになく不安定」と訳すのは、誤訳とまでは言わないまでも、まったくもって意味が伝わってこないのであります。
【ワシントン=渡辺浩生】バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は21日、米上院銀行委員会で半年次金融政策報告を行い、経済の見通しについて、「いつになく不安定」と指摘し、米経済の先行きに懸念を表明した。
(FRB議長 経済見通し「不安定」追加緩和 具体策言及せず)
正解は、こちらの訳。
■日経新聞社説 「異例な不確かさ」に直面する米経済 :日本経済新聞
バーナンキ議長は景気が下振れしデフレに陥るリスクに備え、議会証言では一段の金融緩和の可能性にも言及した。適切な認識というべきだが、日本の経験からしても快刀乱麻を断つ短期解決は難しかろう。(finalventの日記)
「いつになく不安定」と「異例な不確かさ」と、何が違うのか。それは「現在」と「未来」の違いであります。「unusually uncertain」とは、「いま」のことではなく「これから」の見通し(outlook)を述べているのであります。「いつになく」も「不安定」も「いま」の様子を記述する言葉であって、「これから」のことに使うにはまったくもってふさわしくない。
そして肝心の「異例な不確かさ」であります。
これはKAI的に言えば、要するに「いままで経験したことのない不安感」の表明であります。すなわち「デフレ」への「不安感」をバーナンキ議長が強烈に感じ始めているのであります。
恐らくこの予感は的中するでしょう。啓示とは、理屈ではないところで、下るのであります。
週末テニスもまた、この不安感に襲われたのであります。土曜、セカンドセット、1-1となったところで突然心臓がぱくぱくし始めた。これはやばいと、すぐコートのフェンスの日陰に座り込むも、おさまらない。
頭を冷やすしかないと思ってクラブハウスへ移動。水道で水をあびるも全然きかない。そのまま靴だけ脱いでシャワールームに入って、全身頭からシャワーをあびること数分。やっとおさまったのであります。
ぼとぼととパンツのすそから水をたらしながらコートに戻ってゲーム再開。
あとは、ただひたすら無理しないようにと恐る恐るのテニスは致し方ない。サコタくんがもって来てくれた氷水袋がきいてなんとか最後までもったのであります。結果は、6-4、4-6、2-1。ま、こんなもんであります。
日曜。サコタくんの氷水袋をヒントに、家の近くで買った105円のロックアイスをクーラーボックスに入れて万全を期すのであります。
おかげで、少し安心してテニスができる。それにしても暑い。へとへとになりながら結果は6-1、1-6、3-5。ま、こんなもんであります^^;。
このあとのアンジェロの生ビール。地獄から天国へ復活するのであります。 KAI