ふむふむ、予測どおりであります。
見事なまでに、期待外れを演出してくれたのであります。さて、岡田ジャパン、いかなる活躍とあいなりますやら。
これを「予測」する上でおおいなるヒントになるのが、このエントリーであります。
そうです、岡ちゃんは、期待されると負けるんであります。逆に期待されなければ、勝てる。遼も藍も、いままであまりにもこの世間と言う「他者」の期待を、意識しすぎてしまっていた。そんなとき、二人に対するメディアの関心が、潮が引くかのごとく、二人の周りから消えていったのであります。ここでようやく、二人は、「他者」の期待から自由になった。自由になって、やっとその意味を理解したのであります。
(なぜ遼も藍も突然目覚めたのか)
であるならば、このところの「期待外れ」路線は、絶対に維持しなければいけないのであります。もちろん本日のイングランド戦。「期待外れ」こそ、最高の結果なのであります。
無事、「期待外れ」のまま本選スタートなら、ベスト4も夢ではない。
(予測は楽し週末テニス)
さて、次回オランダ戦。この「理論」によれば、まだまだオランダに勝てるとは世間の誰も思ってはいないのであるからして、オランダ戦は辛勝ながらまったくもって心配ないのであります。勝てないかもしれないけれど、まず負けることはないのであります。
しかし、問題はその後、デンマーク戦。
いよいよと、世間の期待が一挙に膨らむのであります。こうなると危ないのであります。このままいけば恐らく0-1でデンマークに負けるのであります。そうなるとカメルーンにも勝ったデンマークが、勝ち点6で、勝ち点4の日本を押さえ、オランダと共に1次リーグを突破するのであります。
これを阻止するために、もう一度捨て身で、オランダ戦、「期待外れ」路線踏襲しかないのであります。すなわち1-2で負けるのであります。
この結果は、明々白々、デンマーク戦に誰も期待しなくなるのであります。そして岡田ジャパン本領発揮。1-0で勝ち点3。カメルーンに引き分けたデンマークの勝ち点4を押さえて、見事1次リーグ突破するのであります。
問題は、決勝トーナメント。ここで勝つためには、「ヒール」になるしかない。
岡ちゃんはもちろん、本田。いよいよ「ヒール」になるしかないのであります。ですから、すべての実力のある選手にとって、世間の期待とは、まことに難しい。まったくもって鬼門なのであります。
そして世間には、たまに、この理路を天性で理解して、「ヒール」を演じる、強いスポーツ選手がいるのであります。「ヒール」を演じることで、世間の期待を自ら遮断する。こうすることで、勝負に集中するから、また強くなる。強いやつほど憎まれるって言うのは、一つの真理なのであります。
(なぜ遼も藍も突然目覚めたのか)
うぬぼれるな、ばかやろー。メディアからたたかれ始めればしめたもの。
さあ、メディアのみなさん、岡ちゃんも本田も、たたいてたたいて。たたくほどに勝ち上がるのであります(もう岡ちゃんは、そんな弱くはないのであります)。 KAI