これは、別に鳩山や小沢の決断の結果ではまったくないのであります。単に、世論によって「強制終了」させられただけであります。
これだけ落ちた支持率と言うより、自党の調査を含めて軒並みでそろった参院選惨敗予想の方が、大きいと思われます。もちろん、これは参院選惨敗で退陣に追い込まれた自民党の安倍晋三の陰が二人の脳裏をかすめたに、違いないのであります。これを回避するため、二人に残された道はただ一つ。二人の辞任カード以外には、もはや何一つ残されてはいないのであります。
しかし、この切り札であるはずの辞任カードが、切るに切れないと言う実に摩訶不思議なカードと化しているのであります。それは、二枚の辞任カードが一緒になってそろわない限り、切り札とはならないからであります。
あうんの呼吸があれば、二枚そろうかもしれないけれど、今二人の間にはこの呼吸はない。
かくして、二枚のカードは、互いに相手が出すまで出せなくなってしまった、「デッドロック」の辞任カードなのであります。
「デッドロック」を解消するには、「強制終了」するしかありません。
(これをデッドロックと言うのであります週末テニス)
すなわち参院選惨敗の責任を取って辞めるか、選挙前に辞めるか。前者の安倍が以後返り咲くことなく野党に転落してしまったことが重要なんであります。いまならいくらでも「小沢院政」をしけると言うわけであります。
と言うことで菅直人傀儡政権が誕生するのであります。
しかし、それにしても困ったことになってしまった。
これで「クリーン」民主党の目くらましにだまされて、再び「期待」を膨らませる無党派層が帰ってきてしまう。そうなると、選挙後期待していた連立先から首相が出る可能性が皆無になって、菅続投が決定的になってしまった。
二番底確定なのであります。
経済音痴が首相になった国は、間違いなく大きく経済が低迷するのであります。しかも鳩山同様、「背理」の「病」も患っているから、最悪なのであります。
もはや、「戦争」、「大地震」、以外、この国を救うことができるものはないのでありましょうか。 KAI