iPadとは究極の「モバイルコンピュータ」

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iPad発売以来、これに関連する興味深い記事がいくつかあがっている。

iPad初体験レビュー

ビットが紙のフリをするのをやめた日

それぞれ一理も二理もある考察で、コメントし始めればこれだけで終わりそうですので、割愛^^;。

今回、KAI的に一番しっくりきたのが、これ。

iPadをあとから出して、Appleは大正解だった。

iPadを使ってからiPhoneを使うと、実に窮屈で無理矢理な印象を受ける。
iPadの廉価版みたいなイメージだ。
処理速度も遅くて、画面も狭い。
ほんの数日前までは、iPhone3GSが遅いなんて考えもしなかった。
だが、iPadを一度でも使えば、誰もが僕と同じ感想を抱くだろう。
つまり「こっちが本物」なのだということを。
むしろiPhoneは、iPadが登場するための伏線に過ぎなかったのではないか。
たぐい稀なる完成度を誇る実験機。真打はむしろiPadで、その前にはiPhoneはもちろん、全てのiPhoneもどきが色褪せて見える。

「3GのiPadがあれば、iPhoneは解約してもいいな」

コーイチはそう言っていた。
彼はサンフランシスコに住んでるソフトウェアエンジニアで、Macにもそれ以外にもかなり詳しい。
iPadは"本物"だ

要するに、iPhoneの進化形がiPadであると。

KAIは以前、iPhoneについてこう書きました。

これはフォンではなくコンピューターであることに、いいかげん気づいて欲しい。

パソコンが何の役にたつかといわれながら世界中を席巻したあと、いまやっとパソコンの後継者が現れた。それはアイフォン。みなフォンを買い求めているのではないことに、いいかげん気づいて欲しい。もちろんスマートフォンでも、まったくありません。

いま表参道に並んだ人たちが求めているのは、間違いなく「モバイルコンピュータ」です。

そうむかし、行列を作って買い求めたパソコンとWindows95と寸分たがわず同じです。

行列を作っている人々は、誰もフォンを買うために並んではいません。みなコンピュータを買うために並んでいるのです。まったく新しいコンピュータ、モバイルコンピュータ。

ザ・モバイル、人々が求めているのは「モバイル」なのです。
iPhone3G考(2)

「コンピュータ」とは何か。それは「汎用」コンピュータのことを言います。では「専用」コンピュータは何か。これを「デバイス」と呼ぶのであります。

四則計算のための「専用」コンピュータが、電卓と言う「デバイス」。電子ブックのための「専用」コンピュータが、キンドルと言う「デバイス」。

こう考えると、iPhoneもiPadも、「コンピュータ」であることは間違いない。

しかし、いままでのタブレットPCと、iPhoneもiPadもいったいなにが違うと言うのでしょうか。

それを決定付けるのが、「モバイル」と言うキーワードなのであります。

すなわち「ポータブル」(可搬性)では足りなくて、「モバイル」(携帯性)を必要としているのが、「モバイルコンピュータ」であります。

更に重要なポイントは、ネットワーク。iPhoneは、最初からフォン(電話)としての機能がデフォルトでしたからなんら問題はない。これに対して、iPadにはまだ多少難がある。

次に、「クラウドを活かせていない」「母艦としてMacかPCが必要(単体で使えない)」「16GB/32GB/64GBというラインアップがナンセンス」という点。これらは、実は同じことを別々の側面からいっています。

だいたい、これだけの革新性がある製品を、買ってきてそのまま単体で使えないとはどういうことか。こればかりは本当に理解しがたいことです。iTunesの価値をさらに高める戦略、またデータのバックアップ問題を解決する一つの方法であることは認めます。しかし、MacやPCとの「シンク」を前提としたために、犠牲になった使い勝手のマイナス要素はとても大きいと感じます。
iPad初体験レビュー

このエジケンの発言や、

「3GのiPadがあれば、iPhoneは解約してもいいな」
iPadは"本物"だ

この「3GのiPadがあれば」と言うところの問題ですが、これについては「アプリケーション」のお話になりますので、次回に。

いずれにせよ、iPadによってまたしても「コンピュータ」がまた一歩次なる次元に進化したことは、間違いないのであります。 KAI