持病と付き合う週末テニス

  • 投稿日:
  • by

人間の身体と言うものは、いかに精緻なバランスの上にあるか、もう何度も思い知らされてきた。

学生時代の体育会テニス、手首を関節炎で傷めて半年間ギブスをつけた。ギブスが取れた後も、痛みは取れないまま、テニスを再開する。フォアもバックも、両手で打つことにした。

あれから30有余年は、右手首の痛みと言う「持病」との戦い。

ダブルハンドとは言え、ボレーやサービスは片手でしか打てない。実際にはそれほどでもないんだけど、例えばボレーを打つとき、インパクトの瞬間の痛みを無意識に感じて、グリップが緩くなる。これではボレーがぜんぜん決まらない。

何年もの間不本意なテニスを繰り返す中、最近になって突然、一筋の光明に出会ったのです。テーピング。手首をテーピングすれば、痛くない。テーピングして痛くない状況を繰り返すと、無意識の恐怖もなくなる。ほどなくして、テーピングもしなくてよくなる。

以来、手首の痛みを感じることのない、ハッピーテニスが、一転の、今週の週末テニス。

もちろん原因は分かっている。

毎朝の散歩の力は、絶大です。これに手首が追いつかなかった。ゲームの最中、ボールに反応する足腰と、これに両手で追いつこうとして追いつけないから、ほとんどのボールをラケットを片手で打つ。土曜はなんとかなったけれど、日曜の朝は手首がはれて痛い。

これが微妙に影響するのが、ファーストサービス。インパクトの瞬間、スナップが効かせられないから、すべてフォールト。セカンドサービスも、スピードは落としてもインパクトが決めてが、決め手にならない。なさけないったらありゃしない。

それでも手首と折り合いをつけているうちに、痛みに慣れてくる。もう何年も、これだったんだもん。

なるほどね。身体は、いろいろな形でシグナルを発して教えてくれる。少々飛ばしすぎですよ、と。

肝心の結果は、土曜、6-1、4-6、1-6、4-1。日曜、6-3、6-7(4-7)、3-5。第2セットのタイブレークは取りたかったけど、そう言う事情につき致し方ありません。 KAI