ITをICTと呼び始めて、おかしくなった

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ITをICTと呼ぶのは、運送業界を運送道路業界と呼びようなもの。まったく意味が変質してしまった。

ICT(Information and Communication Technology)は、多くの場合「情報通信技術」と和訳される。IT(Information Technology)の「情報」に加えて「コミュニケーション」(共同)性が具体的に表現されている点に特徴がある。ICTとは、ネットワーク通信による情報・知識の共有が念頭に置かれた表現であるといえる。

情報の共有化という点において、ICTはITに比べても一層ユビキタス社会に合致した表現であるといえる。日本でも、2000年頃に盛んに提唱された「e-Japan構想」では「IT」が盛んに用いられたが、2005年を始点とする「u-Japan構想」ではもっぱら「ICT」が用いられている。総務省の「IT政策大綱」も、2005年までにはすでに「ICT政策大綱」に改称されている。
IT用語辞典バイナリ >ICTとは

このユビキタスに加えて、携帯を含めたいとの思惑があったと、KAIは邪推しますが、通信なんて言うのは電子電気機器における電力と一緒。まったく議論の次元が異なるものを一緒くたに議論するから、おかしくなるのです。

突然、なんでこんな話題を取り上げたかと言うと、今朝少々悩ましいメールを受け取ったからです。私信ではありますが、さしさわりのないところを引用すると。

ICT業界に限定しない方向性での発展
そこへ行くと元気になる
新しい技術ではなく、次の方向性・可能性を追求

このメールは、KAIが個人的に所属する団体の事務局から今後の活動方針への提言を求めて届いたものです。

さてKAIはこれに、どう答えるか。

それにしてもICT。ずっとこれが気になっていたんです。その気になっていた意味が、今朝のメールで突然わかった。

そうなんです。ICTには、「元気になる」が、まったくないんです。「元気」が、なぜITにはあって、ICTにはないのか。もちろん上に書いたように、ICTには次元の異なる話が入ってきているからと言うのも、一つの理由でしょうが、本質はどうもそうではない。

そもそもITって、なんなのか。これを考えて、「元気」の元の本質が見えてきました。

ITとは、他のなにものでもない、「ソフトウェア」そのものなんです。この「ソフトウェア」にKAIは、学生時代からいまのいままで何十年もずっと「恋」をしてきたのです。「ソフトウェア」のことを1日考えているだけで、幸せなんです。

そんなITくんに、「C」なんて余計な虫がついて、こちとら大迷惑。

そうです、団体の活動方針。「ソフトウェア」への回帰です。元気の出る「ソフトウェア」の発見。これでいきましょう。 KAI