立秋になぜ人は本を読むのか(2)

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先週買った4冊のうち、3冊まで一気読み。

リビングサービス(日経BP社、マーク シルベスター (著), モヒ アメッド (著), 斎藤 潔(日本語版監修)、2009/07)

なんのことはない。私たちがすでに実践してきたアプリケーションサービスの考え方、そのものの解説と言うか、実践マニュアル。

学校の勉強だけではメシは食えない!(こう書房、岡野雅行、2007/11/10)

 失敗することは悪いことじゃないんだ。全部経験として見れば、かけがえのない貴重なことなんだから。だけど、ひとつだけ注意がある。それは、失敗して騙されて、世の中に流されないことだ。最初自分が決めた道を突き進むんだ。そうすればその先に、成功が見えてくるだろう。(p.213)

たった6人の会社が、世界と伍して戦う。あれこれ迷っていたことが、これを読んで一気に吹っ切れた。やり方は決して間違ってはいないってこと。この岡野さんの言葉が、百倍の勇気をくれる。

そして3冊目。

パターン、Wiki、XP(技術評論社、江渡浩一郎、2009/7/10 )

もうこれは、KAIの考えてきた「自己組織化アプリケーション」の概念そのもの。これが建築家クリストファー・アレグザンダーのアイデアに起源があることを初めて知りましたが、要するに建築もソフトウェアも、その構成要件として「人」そのものの存在が不可欠であると言うことです。MVCにしろWIKIにしろ、その具体的な実現方法は別にして、私たちがこれらを実務レベルで20年以上に亘って実践してきたことの意味も、この本を読んでなるほどと納得できます。

書店で何気なく選んで買ってきたこれら3冊すべてが、私たちのアプリケーションサービスを取り巻く大きな流れが間違いなく「本流の流れ」であると、教えている。

これもシンクロニシティ。おかげで、いまやるべきことがはっきりした。 KAI