「いしぶみ」に思いを託す週末テニス

  • 投稿日:
  • by

世の中、まるで事前に思っていたことと異なる結果になることは、よくあることで、いわゆる意外な結末と言うのが、今週の週末テニス。

といっても単に、日曜テニスが雨で中止になっただけですが、これだけでは終わらなかった。雨のときのいつもの砧公園1周、アンジェロ、サウナのあと家へ帰って、夜8時。WOWOWで「おくりびと」が始まった。

この「おくりびと」、実はKAIはひそかにテレビでの放映を心待ちしていたことに、観終わったあとから気がついた。期待にたがわぬ内容に、感動すら覚えてしまったのであります。

本木雅弘演じる主人公が、幼い頃に分かれた父と、河原で遊んだときに互いに贈りあった石文。主人公は、大事にしまってあったこの父にもらった河原の石を、妻(広末涼子)に見せながら父の思い出を語ります。子どもの手には余る大きさのその石は、「いしぶみ」といって、むかしむかしのおおむかし、文字のなかった時代、自分の気持ちを相手に伝えようとして、その気持ちを一番表す石を選んで、贈ったと言う。

この石文が、この「おくりびと」の最後の最後の味付けになるのですが、これは映画を見てのお楽しみ。

久しぶりに涙をボロボロ流しながら観た。またチェロがいいんですよ。場面場面に流れるチェロの情感あふれる音色が、たまらなくいい。

なるほどね、アカデミー賞を受賞するだけの質の高い映画であることは、間違いありません。この「いしぶみ」といい、「チェロ」といい、あらゆる小道具に「メッセージ」がこめられている。いい映画と言うものは、そう言うものなんです。

2時間12分、観終わってしばらく眠れなかった。夜の10時はKAIにとって、とっくに就寝時間。これがあれこれ思い出したら、気持ちがあふれ出して、まるで収まらない。そう言う意外な結末の、週末テニスと言うわけ。

土曜テニスは、来週から3週間試合のためにお休みのネモトくんとウッシーの組み合わせ対Y木、KAIの3セットマッチ。

当然試合前の予想では、ネモト・ウッシーチームが1勝できるかどうか。

しかし勝負は非情。4-6、7-5、2-3と、最後は時間切れとはいえ、2勝も許してしまった。

ポイントは、最初のセット。いわゆる意識過剰で、ミスを連発。完全に自滅。相手に勝つ前に自分に負けてしまう、好例。

勝負事ではよくあることと、開き直るしかない。 KAI