大人がこけると痛い週末テニス

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いや、痛かった。

ネットの目の前のイトウくんのバックハンドボレーが、右のサイドラインすれすれに飛んできた。そのまま右横にラケットを出しても間に合わないと思って、斜め後ろに飛んでボレーで受ける。これが見事に右サイドラインすれすれに決まったのを見届けて、思いっきり尻餅をついた。まさに捨て身のボレーでありました。

大人になってこけたのは何度かある。

今から十数年前、昼間の仕事中、五反田駅のガード下近くにある横断歩道を、青になってさっそうと上下のスーツを着て横断していたときのこと。駆け足で横断歩道を外れて斜めに横切ろうとした瞬間、なにかに蹴躓いた。もんどりうって思い切り柔道の背負い投げをくらったように1回転して、立った。そうです学生時代柔道をやっていたおかげで、見事受け身をとった。何事もなかったようにそのまま先を急いで、あとからスーツをチェックしたけれど、擦り跡ひとつ残っていなかった。

こけても、このときのように、大抵受け身がとれるから、痛くない。

今日のボレーも、捨て身とはいえ、そのつもりでした。

しかし、オムニコートの砂がいけなかった。すべって受け身を取れないまま、思い切り尻餅をついてしまった。

これが、なんとも痛いこと。

そのままゲームは続けられるけれど、鈍痛が治まらない。なんとか右臀部をカバーしながら最後までもった。しかし結果はさんさんたるもの。

土曜の結果は6-4、2-6、1-6、1-3。こけた第2セット以降、ゲームにならない。

日曜テニス、痛みは多少和らぐものの、今度はカバーする左脚が痛み出す。どうにもこうにも自分の身体にもかかわらず、思うようにならない、もどかしさ。

結果は、6-1、0-6、6-7(4-7)。第1セットは、我慢のテニス。おかげで内容最悪にもかかわらず、6-1はラッキーそのもの。第2セットは、なすすべなしのラブゲーム。そして第3セット。なんと5-1まであっと言うまにリードして、後1ゲームと言うところで、Y木さんのサーブ。なんどかセットポイントがあったのに、キープを許す。

ここからがいけない。まったく先週の繰り返しで、5-5まで挽回されるも、きわどく6-5とY木さんのサービスをブレイク。そしてここでKAIのサービスを、まったく先週と同じく、落として、タイブレーク。あとはこれを4-7で取られてお仕舞い。

先週からの油断大敵も、こうして身体の状態の影響を、簡単に受けてしまう。

大人になるとは、こう言うことを回避する智恵を身につけること。これに失敗すると、身体も精神も大変なダメージを受けることを、あらためて思い知らされる週末テニスでありました。 KAI