一郎のマスクに見る安心社会と信頼社会

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NYではマスクをしている人をほとんどみかけないと言う報道が、喧しい。

日本人のマスク観が大きく変わったのが、花粉症がメディアで騒がれだしてからだと思うが、それまでは単に風邪をひいたからマスクをしていた。咳をして風邪を人にうつさないためです。外科の医者がマスクをして手術するのも、頭のヘアキャップと同じで、患者の感染予防を目的にしたものです。

これがいまではすっかり、自分の身を守るためだけのマスク着用に変貌してしまった。

まさに、安心社会と信頼社会問題の典型です。

信頼社会では、感染したものがむやみに他人にうつすことはないと言う、感染者に対する信頼があるから、公の場でマスクをしない。安心社会では、この感染者に対する信頼はない。公の場が安心できないと自分を守るためのマスクをする。

一郎くんもしょっちゅうマスクをして公の場に出ているけれど、今回の代表選も、彼が公の場に信頼をおいていない象徴的出来事といっていいでしょう。

ま、しかし、これで政権交代は、決定的になくなった。

国民はバカではない。

社会保険庁の職員をはじめとした公務員の、国民を愚弄したサボタージュ。年金不信への鈍感。公金の何百兆円もの合法的横領。このまま自民党政権のままではとんでもないことになると思ってお灸をすえたのが、前回の参議院選挙。

しかし、すえたはずのこのお灸の火が、いつのまにか消えていた。煙だけ出ていても全然熱くならない。

民主自身が国民を信頼していないから、当然国民も民主を信頼しない。

こんなことなら、いやいやだけど、自民のほうが安心だ。

ま、こんなところです。

それでも未練たらしく民主を応援する人がいるんだろうけど、党員さえ信頼していない政党が、あなたを含めた国民を信頼した政策がはたしてできるんでしょうか。とてもできるとは思えませんが、できると思うあなたは、やはり・・・。 KAI