いよいよ日本にも感染者があらわれた。
一部に、他国に較べて日本は騒ぎすぎと言う楽観論が広がり始めていただけに、KAI的にはほっとした。楽観論が悪いとはいわないけれど、それはものによりけり。
これも科学教育を軽視してきた教育行政の失敗そのものですが、新型ウィルスと言うバイオハザードに対して、今現在人類がまったくもってなんらの対抗手段を持っていないとの認識が、決定的に欠けているのです。
タミフルが効いているとすれば、それはたまたまの偶然であり、変異してこれが効かなくなる。さらに強毒性に変異する。これから起こることは、すべて人類が初めて経験することばかりであるのです。
基礎的な知識がないから、これを強調すれば、かえってパニックになる。かといっていわないと、楽観論がはびこる。
しかし今回はまったく違う。ふつう、よほど重い病気でない限り、病気になって病院へ行けば、医者はなんらかの治療してくれるものと信じている、そこのあなた。これがいま、とんでもないことになっているのです。当然病院へ行けば、隔離と言う形で病室に閉じ込められます。治療薬がないので、自然になおるまでほって置くしかありません。そして悪化して死を迎える。偶然なおるかもしれないけれど、これはあくまで偶然であり、成り行きに過ぎません。
人類とウィルスとの戦いの歴史とは、そう言うことです。
え?タイトルと話の内容が違うって?
いえいえ、このタイトルのためのお話なのですが、横道にそれついでにもう一つ。国家公務員の試験問題です。これはよく指摘されることで、こういった試験問題は、最初からすべて答えのある問題です。今回の新型ウィルス問題は、これと180度違って、まったくの答えのない問題であるのです。
こういった問題の解き方、対処の仕方は、国家公務員試験の問題の解き方の中にはありません。
実は、創業、起業問題やイノベーション問題と言うのは、最初から答えのない新型ウィルス問題とまったく同じ種類の問題なのです。もちろん過去のウィルスとの戦いの中から得られた知見はありますが、こうすればうまくいくなどと言う正解など、何一つありません。
ですから過去の得られた知見の集大成であるMBAも、所詮公務員試験問題と一緒です。
では、正解と言う答えのない問題の解き方、対処の仕方とは。
これを感覚的に理解するためにKAIが日ごろから言っているのが、これです。
事業を始めてその製品やサービスを開発すると言うことは、赤子を産み落とすことと同然のこと。この赤子をどうして見殺しにできるのか。まったくもってKAIには、信じられない。
産み落とした赤子がほっておいてもすくすく成長することなどあり得ないように、あらゆる事業は、その製品やサービスの開発を終えたときこそ、真の意味の事業のスタートであるのです。
(甘い!甘い!甘すぎる!)
そう赤ん坊と言う生き物なのです。
決して切った張ったのできない生き物であり、最後は売り飛ばせばいいなどと言うのは、まさに論外と言うしかありません。
この赤ん坊を育てることは、新米のママとパパにとって、初めての経験であり、毎日が試行錯誤の連続です。そしてこれは二人にとってものすごい体力のいることであり、肉体的にも精神的にも体力のある若い間にしかできない「事業」そのものといえます。
赤ん坊の育て方に正解は、一切ありません。
ただ愛情を持って、ひたすら根気良くやるしかありません。
そしてここで勘違いしてはいけないのが、この赤ん坊とは、実はママパパであるあなた自身でもあるのです。
これを説明する中枢の考え方が、「身体感覚」であり、最近のKAIの言葉で言えば「無意識」の世界の話になります。
「身体感覚」の具体的な運用方法は、すでにこれらのエントリーで説明していますので、ぜひ読んでみてください。必ずすべてが繋がってくるはずです。 KAI
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