今日から5月、わたしたちの会社の下半期が始まる。昨日は月末。毎月この月末の支払いをしていていつも無性に腹が立ってくる。所得税、住民税に始まって労働保険だの健康保険、社会保険と会社負担分も入れると、総支給額の実に30%を優に超えてしまう。いったいぜんたいわたしたちはなんでこんなに払わなければいけないんだ。
このお金の大半が、官僚機構に流れるけれど、この官僚機構、いつまでたっても焼け太るばかりで、一体誰が官僚機構の効率化にまじめに取り組むと言うのか。これだけの経済危機と言うのに一向に官僚機構の減量化には話が及ばない。及ばないどころか、更なる増税の話ばかりで、ほとんど眩暈がしてきて気を失いそうになる。
企業であれば市場の淘汰を受け、非効率なことを続けることは、許されない。
郵政民営化とは、まさにこの意味で、100年に一度できるかどうかの大改革であったけれど、これに続く改革は皆無といってもいいくらいの燦々たる状況に、ただただ絶望するしかない。
もう一つ大きな問題がある。官僚機構の効率化を言う時、必ず役人がやるのが「すり替え」。効率化と称して公共サービスの質を落とすことを平気でやる。効率化とはすなわち役人(みなしを含む)の絶対数の削減であって、その仕事の量の削減ではない。にもかかわらず、役人は減らさず仕事量(予算)を削減するから老人はもとより医療機関や民間サービス会社へそのしわ寄せが行く。本末転倒もいいところである。
こんなことを続けていれば、シロアリに土台を食いつぶされて家屋が朽ちはてるがごとく、日本の社会制度は、早晩、役人と言うシロアリに食いつぶされていくのは目に見えている。
ジャーナリズムは、しきりに日本に未来がないと煽るけれど、この現実を見過ごしている責任の大半は、ジャーナリズム自身にあることの自覚が、まるでない。
まことに、平和なり、国家ニッポン。 KAI
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