小沢ショックの本質は、まったく別のところにあります。
それは、自民をも含めて、旧態依然の利権型議員の、桧舞台からの決定的な退場命令以外何者でもありません。
過去、ことあるごとに利権型議員が登場し、そのたびに(自殺さえして)退場を余儀なくされてきました。
しかしこれが首相となると違います。いまや小泉以降、利権型どころかそのにおいさえ皆無の首相しか、日本国の首長に就くことが許されない時代になったのは、まず間違いありません。
この意味で、もとより小沢に首相の目は、とうの昔からあり得ない話でしたが、あまりにも自民側の敵失が多すぎたために、小沢自身が勘違いしてしまったのです。
これを一番に民主党は、考える必要があります。民主党も自民に負けず劣らず利権型議員の塊です。岡田、前原こそこの意味で代表にふさわしいのですが、これを支える議員から利権型を排除したとたん、新内閣の閣僚を満たすだけの人材を見出すことは、極めて困難です。
一連の問題をこう考えると、自民も民主もこれから起こることは、極めて明白です。
それは、党自身の利権の構造の問題を克服することのできる党首の登場であり、この党首を支える議員による、大きな政治改革です。もしこれが自民、民主に果たせないなら、第三局の登場しかあり得ません。すなわち両党同時の分裂であり、新党の誕生です。
これが6月か7月。これ以外、考えられません。 KAI
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