元旦にクリご飯

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新年おめでとうございます。

と言うことで、朝ごはん。大晦日、すなわち昨晩年越しそばをくってさあ寝ようかと冷凍庫を覗いたら冷凍ご飯の残りが一つ、新年早々これではねと思い直したのが、クリご飯。

昨年秋、傘寿の母親が渋皮まできれいにとって送ってきてくれたクリが冷凍庫の奥にとってあった。これでクリご飯を炊くことにして、冷凍庫から出しておいたのがすっかり常温になって、少々黒ずんではいるけれど程よい加減に。

もちろんこのクリご飯、いままで何度か挑戦してきて、いまだ上手く炊けたためしがないけれど、なぜか今回は啓示があった。

クリに添えてあった母のメモ書き通り、クリを軽く湯がく。いつもは20分で出来上がりの早炊きモードですが、さすがに炊き込みご飯はそれではまずい。白米炊飯モードは53分。時間がかかるが、元旦の朝、時間は死ぬほどある。

そして早朝から観始めたWOWOWの300<スリーハンドレッド>が、これまたいろいろと考えさせられて、映画が終わる頃に炊き上がると言う絶妙のタイミング。

午前5時、少々早いけれど、新年最初の朝ごはん。

クリご飯、イワシ干し焼き、納豆、生卵、わかめ汁、唐がらし白しょうゆ漬け。

いままでこんな美味いクリご飯、喰った記憶が無いと言うくらい、美味い。クリの甘味がゴハンの味とこんなに馴染んでいる。おまけにゴハンも、炊き込み風の味が出ていてこれまた、美味い。思わずお替りしてしまった。

しかしさっきの300<スリーハンドレッド>。この紀元前480年の出来事、そして年末に起きたイスラエルとハマスの戦いと、連綿2500年に亘って続く報復の連鎖。なぜこの連鎖は、止むことがないのか。

唯一の国家、連合による抑止力も、国家不在のテロの前ではこれもまた無力化される現実。平和主義者の非戦の主張もまた同様であることに変わりありません。

新年早々、なぜか心にとまってしかたがない。今ここにこの答えが見えているわけではないけれど、今ここに目の前にあるなにかがヒントになりそうな気がして仕方がない。 KAI