共和党政権は、救うしか手がありません。
ビッグ3問題の本質は、マクロでは見捨てるべきであり、ミクロでは救うべきだと言うことです。
いまブッシュ政権がマクロに立てば、その果実を受けるのはオバマ。世間は見捨てたブッシュを非難し、再生させたオバマを評価する。もしミクロを取れば、今度はオバマが追加救済にまわり、その結果としての破綻は、間違いなくオバマの失点になります。
つまりは、「破綻させる」ように救う。これがポイントです。
ひるがえって、日本の救済は?
日本の救済すべきは、中小零細企業と、その労働者たちです。
この問題は、麻生政権がどうなるか以上に難題です。この麻生政権、識者といわれる方々は麻生政権を目一杯見縊っていますが、首相の権限とはそう軽々しいものではありません。就任直後の解散が消えた今、任期満了直前の解散総選挙こそ、唯一残された道です。
この理由は、簡単。
これはどれだけ秘密を守れるかにかかっていますが、選挙を1ヶ月早めるだけで、主導権を取れるからです。当然任期切れ1ヶ月前を照準にして、スキャンダルを含めたすべての問題が露出するよう、コントロール可能だからです。もちろんそれまで持つかどうかですが、これから起こるGMの破綻をはじめとした出来事に、世間はすっかりその気がなくなります。
閑話休題。
ビッグ3問題に匹敵する日本の経済問題が、中小零細企業の救済であることに、議論の余地はありません。ただ中小零細と一口でいっても、それは千差万別、多種多様。
この中で救済すべきは、これもまた明白。
申し訳ないけれど既存ビジネスではなく、すべて「ベンチャー」。この「ベンチャー」に1兆円の返済不要の資金を出す。もちろん資本金ですが。考えてください。この効果は絶大です。「ベンチャー」にとってのもっかの悩みは売上。これが当面、この資本金で回避できる。その結果、従業員も救われ、これらの会社の技術も救われる。
最終的にこれがものになれば、ベンチャーキャピタルと同じ効果であり、万が一無駄金に終わったとしても、非効率な既存ビジネスに金を流さないことで、これらビジネスの温存を回避できます。
いま求められているのは、理論理屈ではなく、まさに斬新なアイデアです。
すなわちこれはまさにWeb2.0企業の出番ではありませんか。 KAI
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