これは金融危機の影響でもなんでもないけれど、同じ信用不安が原因と言うのが大事です。
大手新聞社の朝日新聞社が21日発表した平成20年9月中間連結決算によると、最終損益が前年同期の47億円の黒字から103億円の赤字に転落した。営業損益も74億円の黒字から5億円の赤字となった。朝日新聞社が中間決算で最終損失と営業損失を計上したのは、中間決算の公表を始めた12年9月以来初めて。
(朝日新聞が初の赤字転落)
遅かれ早かれこうなるのは分かっていましたが、ネットの世界を見ていれば、「朝日離れ」はとうの昔からのこと。それがやっとリアル世界で朝日を支え続けてきた団塊世代にまで及んできたと言うことです。
finalvent氏の、最近の朝日の社説の変調から社内で何かあったのか指摘するエントリーがありましたが、その理由がこれだったようです。
しかし、時既に遅すぎ。
国民の声の代弁者としてのメディアの地位を失った今、再びその信用を取り戻すことは、不可能です。
思い切り途中を端折りますが、「メディアとは何か」について、彼らのおおいなる勘違いこそ、そもそもの原因があります。それはメディアが権力と言う勘違いです。メディアはもとから無色透明です。それに色をつけてしまってはあとは薄汚れるばかし。
ジャーナリスト宣言が大間違いでした。
ジャーナリズムを「真実と正義」と定義した瞬間、ブッシュのアメリカの正義となんら変わりがなくなってしまったのです。これが何か、もう一度、KAIの「ジャーナリズム宣言」を引用してあげるから、よく読んでみてちょうーだい。ジャーナリスト宣言
私たちは信じている、言葉のチカラを。
「ジャーナリスト宣言」は、メディア環境が激変するこれからの厳しい時代を生き抜いていくために、社員の一人ひとりが、真実と正義に根ざす「ジャーナリズム」の原点に立った行動をしていかなければならないという、新聞人としての決意表明です。
(会社案内)
KAIそもそもジャーナリズムと中立などと言う、次元の異なる概念を等式で結ぶこと自体がおかしいのですが、これはジャーナリズムの本質を正しく理解していないことからくるおおいなる誤解です。
つまりジャーナリズムとは、表現の自由と国民の知る権利を守るための「言論活動」そのもののことであって、その言論の内容を評価する立場の意味の「中立性」は、端から言論活動の中に求められてはいないのです。
(ジャーナリズム宣言)
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