利他的な遺伝子

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ウッシーの小指の骨折で思い出したけれど、KAIも十数年前薬指を骨折したことがある。早朝風呂桶の掃除をしていた時、桶の中にかがみ込んだ上半身を右手で支えるようにした拍子でした。まさかこれで骨折するとは夢にも思いませんでしたが、ぴりぴり痛むので外科に行ったら、骨折といわれてしまいました。

あとからしっかり健保組合から、事件性の有無の事情聴取がありましたね^^;。

そう言えばこの時も世間が騒々しくて、KAIの周りの状況も激しく変化していた時です。

こう言う時代に、丁度絶妙のタイミングの人が。

ヒトには数百種類もの働きの異なる細胞が、それぞれ独自の役割を演じながら他の細胞を助け、臓器の働きを支えている。臓器は、それぞれ独自の働きを演じながら、個体を生かしている。このような見事な協力とハーモニーを演出しているのは、自律神経だといわれている。

 その自律神経を動かしているものは何か、いまだ解明されていないが、この見事なハーモニーと助け合いがデタラメに起こるわけがない。それを『コスモス』のいう「進化するための一貫性」と考えてもいいのではないか。その情報は、ヒトの遺伝子染色体(ゲノム)の中に書き込まれていると私は考える。それはまさに、「利他的な遺伝子(群)」と名付けてもよいものである。(むらかみ かずお)
【正論】筑波大学名誉教授 村上和雄 ノーベル賞と「進化」の不思議

村上和雄先生のお話は、以下のエントリーでも取り上げていますが、いつも生命の本質をついたものばかりで、きわめて示唆的です。

ネズミを笑かすと犬もよろこぶのか?
笑いの効用

今回のこの「利他的な遺伝子」も、なるほど言い得て妙。もちろん「利己的な遺伝子」との対比ですが、遺伝子の中に、宇宙が生み出した生命と言う意味で、この「宇宙の意志」が織り込まれているのは、間違いありません。人は、脳による知覚とはまったく異なる次元で、この「宇宙の意志」と共鳴しながら生きているのです。

これがすなわちKAIの言う「大気」です。人々がこの「大気」の中で生きていることを理解するだけで、人生は楽になります。クラゲのように波間でゆれるがごとくです。そう無理が一番禁物。脳で考えるのではなく、欲するがままに生きる。長寿の秘訣です。

弟子たちよ、是非ともこれをマスターしてくれたまえ。 KAI