確かに、クラウド環境のアプリケーション開発は、一筋縄でいかない。文字通り「クラウド」、雲をつかむような話と言う訳です。
ここ数年のうちに,クラウド・コンピューティングは企業情報システムのインフラとして欠かせない選択肢になってくるだろう。ミッションクリティカルなシステムも乗ってくるかもしれない。そのとき,ユーザー企業は多くの課題を抱えるに違いない。どんな課題があるのか,思い付くまま並べてみる。
(調べれば調べるほど分からなくなる「クラウド」)
以下がその課題。
データは移せるのか
誰が障害を復旧するのか
エンジニアはどう確保するのか
昔は、こういった課題に、OSや開発ツール、開発環境の提供側が、その具体的機能として対応してきたと思いますが、この記者の懸念通り、今のクラウド環境の提供側に、その意識は希薄です。
だからクラウド環境は使えないのかといえば、話は全く逆です。
クラウド環境で動作するアプリケーションをクラウド型アプリケーションと呼ぶと、クラウド型アプリケーションは、自律的にデータ移行をし、自律的に障害復旧し、そういったアプリケーションを開発できるエンジニアを自律的に養成することが前提となります。
これはどう言う意味かと言えば、従来技術で言えば、アプリケーションの構築技術、運用技術がOSや開発環境側の中にあったことを意味しており、これがクラウド環境においては、クラウド型アプリケーション側の中に移ってくることを意味しているのです。
つまり、このクラウド型アプリケーションとは、KAIが従来から言い続けてきた自己組織化アプリケーション以外のなにものでもないと言うことであります。
ようやく環境が整いだして、これからいよいよ自己組織化アプリケーションの時代に、期待はますます膨らみます。 KAI
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