週末テニスは心のテニス

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熱中テニスを終えて、サウナの水風呂は天国のオアシス。

水の中にまるでアマゾンの中から鼻と口を出しているカバのように、鼻の穴と口だけ出して数分間。水面の変化の音以外、水中の耳にはなにも聞こえないなかで、突然右わき腹付近に侵入者。

目を開けて見ると、すぐ出ろよ、といわんばかりの形相の、いままでサウナで汗を流していたオジさん。

ガマンデキナイ。

まるで自分がルールですといわんばかりの人って、いますが、この人、それ。

そそくさと水風呂を出るも、後味がよくない。

しかし人のことを言う資格はない。自分も同じことをやったことがあるから。もう十数年前の話で時効だから書くけど、あのころまだ若かった。なんで目の前の人が、「昇天」するまで待てないんだろう。ほんと不思議だけれど、いざ自分になれば、これが我慢できなくなる。

それが十数年の時間を経て、まったく立場が逆転する。これもまたなんとも不思議なものである。

組織の中に長くいると、人を物理的に動かすことに鈍感になる。

自宅の下水口にゴミがたまって雨水があふれ出した時、町内会の人がやって来て注意される。この時いつまでにやるか期限の明言を求められて、カチンときた。これと一緒。

人は、心でしか動かない。

そしてテニスの結果も同じこと。

土曜は、久しぶりの足裏の痛みの癒えたO谷さんとコーチのネモトくんが入って、6-2、0-6、2-6、0-2の1勝3敗。日曜、2-6、6-2、0-6と2敗したところであと15分を残すも力尽きてお仕舞い。

みんな、心からテニスが楽しくて2時間、ひたすら汗をかく。そう言うことなんだよね。 KAI