積み木落としである人の身体

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最近ある人から、靴の下敷きに紙切れ一枚敷いただけで顎関節症が直った話を聞いて、あることにぴんときた。

昨年歯の治療のために、左奥歯を抜いたときに、歯医者が、抜いた奥歯の隣の歯を負担がかからないようにといって削った。確かに直接当たらなくなったのはいいけれど、以来大変なことになってしまった。それはその歯で噛んだ感覚が、まるでゴムを噛むかのように、隙間感覚があって、いかなる料理を食べても常に違和感が残るようになってしまったのです。

影響はこれだけではなかった。

毎朝の散歩です。

ウォーキングシューズの靴底の間に何かはさまったような感覚になって、1年中ゴムを敷いたような感覚から抜け出せなくなってしまったのです。自分の歯の感覚と、足底の感覚が直結している。思いもよりませんでした。

このことから怖ろしい事実に思い至るわけです。

人の感覚と言う心の仕組みが、すべからく具体的な、今目の前にある身体の微細な感覚と直結しているという事実です。まるで積み木落としの積み木のように、関節がある。不可思議としかいいようがありません。 KAI