ウィンブルドン開幕

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あらためて思うのが、ウィンブルドンのウェアです。シャラポアの話ではなく、ウィンブルドンでは、白以外のウェアは着用禁止であることです。これがみていて実に気持ちがいい。

これは以前から気になっていたことですが、白ではなく黒のウェアは、なぜか知らないけど間違いなく相手の勝機を誘う。ジャイアンツもソフトバンクも、ホームのユニフォームを黒に変えた瞬間から負けが混みだした。これに対して白。黒に比べて相手を圧倒する力があるのかもしれない。

そして本題。

まず錦織。直前の大会で傷めた腹筋の肉離れで途中棄権の敗退。これは明らかに芝のスピードに合わせるためのチューンアップの失敗が原因です。若いからぎりぎりの限界まで無理をきかせた結果がこうなったのです。コーチの責任が大きい。

スピードと言えば杉山。18歳のアリサ・クレイバノワ(ロシア)に4−6、4−6でストレート負け。これで18歳かよと驚くべき戦車のような体格から放たれるパワーショットは、幾度となく杉山からエースを奪う。決して巧いとは思えないテニスだけれど、このスピードについていくのは大変そう。

そして圧巻は、第一シード、イバノビッチの2回戦。ナタリー・ドシー(フランス)にマッチポイントを握られながら、6-7、7-6、10-8で大接戦を制した試合。

運命の第2セット。6-6のタイブレークでドシーのマッチポイント。アプローチのストレートボールがネットに。このボールがイバノビッチ側に落ちればゲームセット。ウィンブルドンのネットは緩く張ってある。緩いと大抵手前に落ちるけれど、ドシーのボールも案の定そうなった。イバノビッチが生き延びた瞬間です。

運命が決まる一瞬なんて、意外にこんなもんだと、いたく納得。 KAI