なんども繰り返し指摘している通り、岡田ジャパンに得点力を望めないことは、昨晩も証明されました。
サッカーにおける得点力とは、他のスポーツである例えば野球の得点力と本質的に、その意味が大きく異なります。この得点の意味で一番似ているのが、スポーツとはちょっと違いますが、それは「囲碁」です。囲碁こそ「知のサッカー」であります。持ち時間と言う制限時間内で、いかに自分の陣地(得点)を相手より多く取るかが、勝敗を分けるゲームです。
囲碁におけるサッカーの得点は、局地戦での陣地の差分です。地をとりあって殺されたときに1点を失うのです。
岡田ジャパンが得点できないとは、この局地戦での殺し合いにおいて、相手を殺すことではなく殺されない戦術に終始することを意味します。プロの碁士が、普通の打ち方をしている限り局地戦で殺されることはまずありません。そうすると勝負は、昨晩のような引き分けしか残されていません。
この運を、神頼みではなく自らが支配しない限り、勝負の世界に勝ち残ることはできないと、言い続けているのです。
しかし実はやるべきことは、簡単です。
囲碁で言う局地戦で相手を殺す戦略、これがすなわち動的フォーメーションです。守るサッカーでは得点をあげられないとすれば、あとは攻撃するサッカーしかありません。得点を失うリスクを負うことが、得点を得るチャンスに繋がること、すべてこれに尽きることをしらしむことであります。
相手がすべての局地戦でことごとく殺し合いを仕掛けてこられて、やっと岡田ジャパンはこれに気づいても後の祭り。世界杯は、農耕民族ではなく騎馬民族との戦いであることに、いいかげん気付いてほしい。 KAI
コメント