暗雲岡田サッカーと昇竜錦織テニスに見る気の研究

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週末テニスの締めくくりが、岡田ジャパンの北朝鮮戦。

これを日曜テニスの後ハイタイドで観戦し、一挙に失望、落胆することになってしまった。やはり指揮官と言うものが、いかに重要か。いや指揮官がすべてであることに、つくづくこの試合を見て納得せざるを得ませんでした。

ジーコサッカーを見るたびに欲求不満を募らせていたKAIにとって、オシムサッカーは彼の風貌に似合わずまるで清涼剤のような清々しさにあふれていました。しかし、目の前のサッカーは、紛れもなく岡田サッカー。致し方ありません。

いたるところで簡単にパスを奪われる。先制点に至っては1対4を簡単に突破されて決められてしまった。岡田サッカー本領発揮!って違うって^^;。しかしよく引き分けに持ち込めた。完全に負け試合だったし、これじゃ世杯出場がまた厳しくなってしまったよ。トホホ。

週末テニスもパッとしない。パッとしないけど、気がよく見えるから、たとえ負けても気持ちがいい。

結果は、土曜が6-0、0-6、2-6、3-3の1勝2敗1分、日曜、6-0、1-6、4-6、6-2で2勝2敗。見ての通りこのところ勝っても負けてもラブゲームや1ゲームが多い。理由は簡単、負ける方が軟気になるからです。

岡田ジャパンも、そ。守備をかためるのもいいけれど、点を入れなきゃ試合は勝てません。それが守備からカウンターアタックで点を取ると言うのは、アタック前提の守備があるからであって、その守備が攻撃に繋がるまえにカットされたり突破されれば負けるのは当たり前です。彼はもちろん横浜F・マリノスでJ1優勝を勝ち取っていますが、もともとこのチームはディフェンスのチーム。最初から相性がよくて壺にはまっただけとは言い過ぎ。

いずれにせよ、攻撃あっての守備、硬気あっての軟気であるわけです。これがオシムサッカーは攻撃と守備が掛け算になるのに対して、岡田サッカーは足し算で終わるから、そこで先に得点を許してしまえば岡田ジャパンに勝ち目はない。

翌朝すばらしい朗報が飛び込んできた。デルレービーチ国際選手権で弱冠18歳の錦織(にしこり)圭のツアー優勝です。決勝、ジェームズ・ブレーク(28歳、米国)相手に3-6、6-1、6-4と逆転での優勝。

この試合も第2セットを6-1で取ったのが大きい。相手は第1セットをとって一気に軟気になった。そこを彼が硬気で攻めた。第1セットも恐らく相手サーブからのスタートで1ブレイクだけと言う僅差で落としたはず。十分硬気を維持していた。実際にこう答えている。

「第2セットから自信が戻ってきた。最終セットで優勝を意識した」
王子様錦織が世界をつかんだ/テニス

シングルスの場合、ダブルスと違って一人のプレイヤーの中に硬気と軟気が内在します。これをオシムサッカー同様、掛け算しないと試合に勝てません。これが第2セットにおける相手の軟気を上回って一気にファイナルセットを制しての勝利です。

これが彼に見えているとすれば、彼はこれで一気に花を開いて、必ず四大大会まで登り詰めることは間違いありません。ふっふ楽しみがまた一つ増えました。 KAI