テニスの勝敗とこの気の硬軟が関連していることに、最近気がついた。
ダブルスの場合、二人のテニスレベルもさることながら、ペア同士の相性が試合の勝ち負けを大きく左右する。
相性とは、互いの気が合うかどうか、すなわち気を合わせられるかであって、硬気と硬気が気を合わせるのは困難であることはすぐわかる。しかし試合に勝つ為には硬気である必要がある。軟気同士は気を合わせることができても、試合には勝てない。
とすれば硬気と軟気の組み合わせしかないのだけれど、実力をともなった硬気でなければ気だけ空回りして、勝つことはできない。
と言うことで、勝つ為に一番いい方法は、自分から軟気を選択し、相棒を硬気にさせることです。これはある意味レバレッジ効果、「気のテコ作用」といえるもので、相棒の硬気と言う「テコ」を使ってゲームを取りにいくことです。
とはいえ相棒も軟気を選択するタイプには、要注意。軟気同士になって勝てなくなります。
こんなことを考えながらの週末テニス。結果は、土曜、6-2、2-6、4-3、日曜、4-6、3-6、6-4と、どちらも最終ゲームを辛くもゲットできたのは軟気対応の方法が少し見えてきたからです。
先週までの脅威の7連勝も、このところいつのまにか自然に軟気になっていたせいです。
考えてみればこれはテニスに限ったことではありません。経営においてもしかり。幸之助も本来硬気の人であったのが、病弱であったことが幸いして軟気に徹することができた。代わりに井植歳男が硬気となって勝ちを取りにいくことができた。
しかし幸之助はこれを理解しないまま、娘婿の正治を後継社長にと考えていた。硬気の井植歳男にとって、自分でなくても井植3兄弟の誰でもいい、社長にしてくれると思っていたから、これは我慢ならなかった。この結果の辞表提出であったことは間違いありません。
本田宗一郎と藤沢武夫、井深大と盛田昭夫、彼らは互いにこの硬気と軟気が自然に理解できていた。そう言うことであります。 KAI
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