本日は、顧問をしている会社の社員研修会で、1時間半の講演。
集まった七十名余りの社員の人たちを相手に「ASPサービスのすべて」を語る。といってもそんな堅苦しい話ではなく、KAIのASPサービスにかける「思い」をざっくばらんにお話しする。
まず「コンピュータの歴史としてのASPサービス」。
コンピュータの歴史には、コンピュータの進化をささえるもっとも重要な4つの出来事があります。最初は、もちろん1946年のコンピュータの誕生です。あれから61年、還暦です。たった61年でこれだけの進化を遂げたのですから、ある意味これは凄いことであります。
その次の出来事がパソコンの誕生です。1975年、丁度61年の半分32年前の出来事です。3番目の出来事がLANの誕生です。これによって今まで単体で動いていたパソコン同士が互いに接続されます。そして4番目が、インターネットの誕生。このインターネットによってすべてのLANが結ばれ、世界中のすべてのパソコン同士が繋がるようになったことです。
この4つの出来事のどれ一つを欠いても、ASPサービスの誕生はあり得ません。それはASPサービスと言うものが、パソコン同士が常時接続されている環境における究極のアプリケーションの形態以外の何者でもないからです。
次に「ビジネスモデルとしてのASPサービス」について。
このテーマはすでにここに何度も書いてきたお話しの繰り返し。要はこれからのソフトウェアビジネスは、「人月単価モデル」を脱却して「機能単価モデル」にしかないことを得々と申し上げる。
最後に「ソフトウェアとしてのASPサービス」。
ASPサービスでサービスするアプリケーションは、「成長するアプリケーション」です。
ソフトウェアの技術者にとって、この「成長するアプリケーション」を設計し開発することは、従来のアプリケーションを開発しこれを改造することとは本質的に異なる概念であることを、理解する必要があります。その具体的な手法をご説明する。
このあたりで眠くなってきた人たちがいたので、最後に、みなさんは例えばグーグルで検索をかけるときソフトウェアを「使って」いると思っているかもしれませんが、当のグーグルからしてみれば検索ワードをみなさんを使って世界中から集めているんです。みなさんは実はグーグルに「使われて」いるんです。未来のアプリケーションは、こう言う具合に人に使われ、人が使われる、そう言う関係の社会なんですよ、と言うような話をして締め括る。
ここに「思い」を書き綴るのもいいけれど、たまに生身の人相手に話をするのもいいもんだ。おかげでずいぶんスッキリした。 KAI
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