フェアネスベースボール(2)

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中日が初戦1敗のあとの怒涛の4連勝で、日本一。

そして日本シリーズ。同じ条件で戦ってこなかった昨年までは、同じ理由でパリーグ有利は不動。やっと今年は面白くなりそうですが、それでも今年もファイターズが4-3で優勝は間違いありません。

残念ながら間違いでした^^;。

この運命を変えた張本人は、まぎれもなく日本シリーズ3度目の挑戦であった落合です。

つまり落合は過去2回の挑戦からシリーズの鍵がピッチャーにあることに気づいたのです。それが優勝を決めた第5戦の山井の起用に如実に表れています。

バッターと言うのは、初めて対決するピッチャーをそうそう簡単に打ち負かすことはできません。シリーズ初登場の山井の起用の意味とはそう言うことです。

もしこの第5戦を落とせば、再び札幌で戦わなければいけなくなる。そうなればファイターズに流れが戻るのは間違いない。とすれば絶対に落としてはいけない。そして相手は無傷のダルビッシュ。取れても1点どまりとすれば零封しかない。

それが山井の起用の意味であった。

そして期待通りの仕事のあとは、岩瀬で幕。この交替についていろいろ批判が出ているけれど、落合にすれば過去から学んだ当然の采配だった。

 加えて過去2回の日本シリーズは継投失敗で日本一を逃している。04年の第3戦の岡本と昨年の第2戦の山本昌。いずれも温情の続投が裏目で逆転された。「3回も同じことをしたらバカと言われる。1人の野球選手としてなら、続投でいい。ただ監督としての立場がある」。
山井交代の要因はマメ 不協和音はなし − スポーツニッポン

闘将は、戦の中で学び、大きくなっていく。 KAI