久しぶりの“エジケン節”に感動^^。
それから、ニコニコ動画の戀塚さんの話。発表資料の「ニワビデ始動」あたりからの試行錯誤の流れが、よく考え抜かれているなぁと思いました。UEIの清水さんあたりから聞いていた話や、開発者ブログあたりで読んでいた話と符合して納得するところが多く、めちゃくちゃ勉強になりました。戀塚さん本人の口から何度か「ゲームデザイン」というような言葉を耳にしましたが、このあたりも凄味を感じた理由だったりします。この世界にはラッキーヒットなんかなくて、本当に良いものだけが勝ち残れる世界なんだな、と気持ちが引き締まる思いでした。
(ITpro Challenge! が感動的だった件)
その通り。周りはみなさんいろんなことをいいますが、そんなことはどうでもよくて、本当に良いものだけが生き残れると言うことをこの生身の自分の身体で覚えて初めて、この世界のスタートラインに立つことができるのです。
そしてこのニコニコ動画の「擬似同期型アーキテクチャ」の話は、KAIにとってもおおいに参考になる話です。
かつてテレビ電話に対するビデオメールの可能性を議論したことを思い出します。チャットとメールの関係でもありますが、テレビ電話やチャットのような「真性同期型」のコミュニケーションには、確かに濱野智史氏が指摘する「閑散化問題」がつきまといます。
これを映像と、コメントの文字情報と言う異質のメディアを組み合わせることで編集可能にして、誰でもいつでも共有できるようにしたのがニコニコ動画の「擬似同期型アーキテクチャ」であると言うのですが、これは一方のメディアを映像ではなく楽曲や講演録のような音声メディアに変えても同じことが可能になります。
いえもう一方が文字情報であっても、これは可能になる話であります。
どう言うことかと言えば、映画のエンディングテロップのように文字情報を下から上向きに映像で流すことによって、左側が映像、右側がコメントとフィールドを分けることでいくらでもコメントを挿入することができます。しかも純粋な映像と違ってコメントが多くなればなるほど、文字情報側の行間を空けて映像を流していけばいいのです。
実はこの概念は、現在思考中の高度化アプリケーションのアーキテクチャにも通じるものなのですが、実際にこれを実現して目の前で動くニコニコ動画をながめながら、KAIの脳細胞はフルスロットルでアイデアが駆けめぐるのでした。 KAI
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