「here」が「来い」、「flat」が「伏せ」、「go right」が「右からいけ」、「go left」が「左からいけ」、牧田さんが牧羊犬グレンに出す指示の言葉です。
一般の人に牧羊犬が実際に羊を追う様子を見学できるようにしたという、早朝のNHK神戸放送局のニュースで紹介された内容です。
それにしても、この「go right」と「go left」にはちょっとした新鮮な驚きがありました。ワンちゃんに右左を言葉で認識できる能力があるとは思いもよりませんでした。
もちろん狩猟犬が獲物を追う時も、右から行くか左から行くか、考えながら行動しているはずですが、これは言葉との結びつきはないはずです。
対して人間は言葉で認識すると思っていましたが、よく考えると逆でした。
右左を人に伝えるために、右左と言う言葉があって、考える時は右左ではなく、こっちかあっちであるわけです。
話は変わりますが、あなたは一緒にごはん食べている目の前の彼氏あるいは彼女の、あなたから見て左のほっぺにゴハン粒がついている時、それを自分のどっちのほっぺをさして「ごはんついてるよ」と言いますか。
これでいつもKAIは、家族ともめるんですが、KAIは当然左のほっぺをさすのに対してなぜか家族の誰もが自分の右側のほっぺをさして言うのです。
これではバスガイドさんが右手に見えますのはあの有名な名古屋城の金のしゃちほこでございますと言って、こちらを向いたガイドさんが自分の右手をあげるようなもので、こちらから見ればそれは左手じゃろとツッコミを入れざるを得ません。
ですからガイドさんは右手に見えますのはと言いながら自分の左手をあげるわけでして、KAI家の家族のようなガイドさんは一人もいません。
にもかかわらずなんでと訊くと、だって右のほっぺにゴハン粒がついてるからでしょうと開き直られてお仕舞いです。
この話と冒頭の「go right」と「go left」の話の関連を考え出したのですが、どうもこれはコミュニケーションの本質にせまる問題のようです。
しばらく考えて続きを書くことにします。 KAI
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