今のオフィスは、五反田駅から徒歩5分、平成元年に建った10階建てビルの2Fにあります。
その上の階の3Fが空きますと大家さんから連絡があったのが、この3月。その半年前から一連の事業拡張を見越して大家さんに上の3Fが空くことがあれば、先に教えてくださいねと言ってあったからです。
世界通販の立ち上げまでまだ時間があるけれど、グッドタイミングで2Fと3Fと隣り合わせに借りられるのはとても魅力的です。と言うことで空き室になった5月から即契約しました。そのまま遊ばせていたのを、いよいよ来月から使うことにしました。
そのレイアウトとオフィス家具をどうするかで、非常に勉強になると言うか考えさせられることに。
それは、自分の中の時間の流れが止まっていたと言う事実に気付いたことです。わかりやすく言えば、つまり「時代遅れ」「古い」ってことです。
なにも先端をいっているとは思ってもいませんでしたが、よそのオフィスを見ても大差ないと思っていました。しかし、中古の会議室用テーブルを探しに行った新宿のオフィス家具センターで、今あるオフィスの机、イス、テーブルを眺める内にある重大な事実に気がついたのです。
それは、KAIが平成元年に会社を設立して、オフィスに必要な家具一式を生まれて初めて自分で決めて自分で買ったその事実と、そしてその自分で決めたと言うことからくる家具一式のイメージが20年近く今の今までなんら変わらずに、今あると言うこの二つの事実に、我を忘れるくらい愕然としました。
考えてみれば当たり前のことです。
オフィスは、環境です。環境は、その場をチェインジしない限り変わらない。自分で選んでしまった環境の中にいると、恐ろしいことにこの事実に気付かない。
それをそのまま3Fと言う環境に持ち込もうとしていたのです。
丁度1ヶ月前のNY。ホテルに入ってさっそくパソコンを開いてネットに接続して仕事をはじめました。あっという間に1時間経って、思わず言いました。このイス、すごく座りやすいね。
あらためてしげしげ眺めてみるとキールハワーの赤いメッシュのイス。背もたれが固定であるのがなおいいのです。これにメッシュがきいて安定感抜群です。
イスも進化しているのです。
このときの体験と今回の新しいオフィスのレイアウトの話が、今の今まで全然結びついていなかったものが、瞬間的にビビビっと繋がったのでした。
もう大丈夫、オフィスのウラシマタロウは今の時間に戻って参りました。 KAI
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