事業計画書再び(2)

  • 投稿日:
  • by

主要な論点ではないのですが、計画書の中にこんなことを書きました。

<ネット通販の飽和化と次の展開への踊り場>

  • 楽天による行き過ぎた顧客の囲い込みが、モール市場の停滞を招いています。楽天に替わるモールあるいはECへの取り組みが加速して、今後は楽天の機能を超える新たなネット通販サービスが次々と登場してくると思います。
  • 楽天に替わるモールへの模索が続いている中で、CATVなどの既存メディアの見直しが発生し、あらためてコストに耐えるだけの24時間受付のコールセンターサービスが求められていくと考えます。
  • これらはいずれも今後Webサービス対応など通販システムの高機能化が求められていくものと考えられます。
<団塊世代のリッチ需要に応える通販の展開>
  • 2006年度通販売上の男性の年代別No.1に躍り出た60代は、正に団塊の世代です。この世代のリッチ需要に応える商品であり、販売の方法の展開が求められています。
  • つまり通販システムのマーケティング機能が必須となっていると考えることができます。
この「ネット通販の飽和化」と言うタイトルは間違いで、「楽天モール通販の飽和化」とすべきでした。これは決してモール通販もネット通販も飽和化しているわけではないのですが、主要プレイヤーである楽天に漂う飽和感が、間違いなくネット通販全体の雰囲気に影響を与えています。

この状況を、今後次々と展開されるであろう新たなるサービスへの、ある意味踊り場と呼べなくもないと思うのです。

うまく行くかは別にして、404 Blog Not Foundで紹介されている究極のアフィリエイト、ニコニコ市場は示唆的なサービスです。

世界通販もそうですが、こういった新たなるサービスを背後で支える通販システムにこそ、こういったサービスの付加価値があります。

こう言ったことから私たちのシステム開発の方向性が決まってくると言うことを理解しておくのも、ソフトウェア技術者にとって重要なことです。

後段の話は、今年のJADMAのレポートからの情報で、団塊の世代の定年後の需要が間違いなく通販に向かっていることを示しています。

これはつまり、これに応えるだけの「提案力」が通販会社に求められていると言うことで、フルフィル中心のシステムではまったく時代遅れと言わざるを得ません。

といったような、他社との差別化要因を列挙せよとのキャピタルのご指示にしたがって、また計画書を書き直しております。トホホ。 KAI