ペコちゃんに復活はあるのか

  • 投稿日:
  • by

これも時効だから、話してしまおう。

しかし、これを書くと全国のみやげものの菓子は売れなくなるだろうなあ。

とある県の最大手和菓子メーカーでの20年前のできごと。地方によくある老舗の和菓子メーカーでのお話です。

昼間、その会社のシステム導入の打ち合わせをした後、社長じきじきの工場見学。なるほどなるほど、お土産やで売られている菓子とはこうやって作られていたのかと、菓子製造現場を興味深く拝見させていただいた。

さて時期は晩秋。打ち合わせに没頭して瞬く間に日暮れを迎えて、そろそろお暇する段になる。このときなんでそうなったのか理由はすっかり忘れてしまったけれど、工場に忘れ物を取りに行くかで全員、すでに誰もいなくなっていた工場に入って電気をつけた。

その瞬間、工場のラインの上にカーペット状にいた茶羽ゴキブリが一斉にラインの下に隠れる様を目撃して、一同無言でその場を去った。

恐らく不二家の工場長の感覚とは、こう言うレベルのままであったと思います。

私たちの仲間のbisonはテッチャンですが、毎週のように休み明けの月曜は彼が地方に出かけて買ってきたお土産が、会社の流し場においてあります。

KAIはその出来事以来、一度として菓子に手をつけたことがありません。

ゴキブリのフンが菓子のアンの隠し味とは、なんとも不思議な感覚です。

こんな製造現場の延長線上に、森永であるとか山崎であるとかの製造ラインはありえないことは、素人のKAIでも容易に想像がつきます。

とすれば、すべての工場を一から作り変えると言う出直し的再生以外に、ペコちゃんに笑顔を取り戻す方法はあり得ないと思う、今日このごろであります。 KAI