戦争とは何かを思い知らされた

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5-2とリードしながら7-5で逆転負けとなさけないテニスの後、自宅に帰ってWOWOWでたまたま映っていたヒトラー〜最期の12日間〜を観た。150分の大作に、思わず見入ってしまった。

この独映画は、ついこのあいだ亡くなった、元総統秘書であったユンゲと言う女性の証言をもとに、1945年4月から5月にかけてヒトラーが自殺するまでの12日間を描いた映画です。

いま、ドイツも日本も敗戦後に、生まれた世代が定年を迎え始めました。

当然彼らも筆者も、そして以降の世代は、戦争を知りません。

もちろん以降もベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と、戦争が絶えたわけではなく、ただ絶対的に離れた高見遠見の見物が、戦争の無知を助長しています。

しかし久しぶりにこんな長い時間、戦争の真っ只中の場面に、この身をおいてみて、まことに戦争とは恐ろしく、一人の力が到底及ばない歴史の動きそのものであることを感じます。すでにヒトラーでさえ、すべての力が奪われていく様は、戦争の神の手が彼の臓腑の中にのびてきてヒトラーの胆力を掬い取っていくかのようにKAIには観えました。

今の日本の核議論に封印しようとする動きと、まるで変わりありません。

歴史と言う大きな流れに棹をさすのは、こういった歴史と言う巨流に身をまかせる、あなた自身であることに、いいかげん気付いてください。

なぜ戦争が起こるのか、それは簡単です。あなた自身が実はそれを望む行動をするからです。議論を封ずると言う。 KAI