遅い中秋の名月のわけ

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本日は上弦の月。日が沈んだ後の空を見上げると、真上に上弦の月が見えます。ただ今日は、弦が少々窪んで見えましたが。この上弦とか下弦は、なぜ上とか下と言うのかご存知ですか。え、小学生の理科で教えてもらってるから知ってるよ、と言う人以外は、すっかりお忘れ。

上弦の月は、真昼の正午ごろ東の空に出て、深夜零時ごろ西の空に沈んでいきます。ただ昼間は月は見えませんから、夕方太陽が西に隠れた頃に丁度真上にあるのが見え出すわけです。この見えない月の出は、お椀を伏せた形の月になっていて、これが月の入りのころには弦の部分が上になって沈みます。つまり上弦です。

下弦の月はまったく逆です。深夜零時ごろ弦を上にして東の空から出てきます。月が真上に来るときに夜明けを迎えますから、沈むときの月は見ることができませんが、間違いなく弦が下になって沈んでいきます。

それにしても中秋の名月。昨日、寿司勇のカウンターでN山さんとの会話。

「そう言えば今年の中秋の名月ってまだなの?」
「そ、まだなの」
「去年は9月に出張先の金沢で月見の宴会をやったから、よく覚えているけど、今年はなんで遅いんだろう?」
「それはねえ閏月のせいだよん」
「ああ閏月ねえ」
「陰暦では3年ごとに7月を2回やるんですって。今年がそれで、1ヶ月遅いってわけ」

先日のこよみのページで仕入れたネタを披露して、得意満面のKAIでありました。 KAI