それにしても夢のベルエポック、いい言葉だなあ。時代の意味を、同時代に生きるものだけでなく時代を越えた世代に伝播していく、そう言う力が、この言葉にはあります。いや同時代に生きるものでも、全くの異空間に生きるものまでをも、その時代の意味の世界に引き込む力をこの言葉は持っています。
そう言う意味で、梅田望夫はITにおける矢作俊彦なのかもしれない。いや、きのうは“21世紀の司馬遼太郎と言うのだけは勘弁してほしい”と書いたけど、21世紀の司馬遼太郎になってぜひともITと言う時代の意味を活写してほしいと思う。
梅田望夫のウェブ進化論には、賛否両論があります。特に現場の技術者のBlogに否定的な意見が多いのも事実です。しかし彼らは完全に、この書籍の意味を理解していないし、誤解しています。
それは彼らが梅田の持つ“夢のベルエポック”を理解できないし、たとえ理解できたとしてもこれをそのまま受け入れることができないからです。技術者に必要なことは“夢”ではなく“現実”と言うわけです。
すべてが“コード”で進行する世界こそITです。怖ろしいまでの“コード”の世界。この世界では、これを、この意味を正確にかつ楽観的希望的に解釈できる“小説家”を抜きにして、この時代と言うものを語ることはできません。梅田コードの世界。ハイタイドのマティーニが、これを強く訴えています。
ともあれ1日遅れの、誕生日おめでとう > ウッシーとUMIのベルエポック KAI
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