雨の墓石と心の軌跡

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きのう一晩でお土産のへしこをすべて配って廻って、いまハイタイドのカウンターの上に1本残るのみです。もちろんこれもこれから来る愉快な仲間のウッシーに渡ります。

墓参りに帰省したのにこれを断念したと書いてあったけど、とご心配のご仁もおられようかと思いますが(え?誰も心配してないって^^;)、昨日早朝東京に向かう前に、膝を痛めた母親抜きに娘と二人だけで、雨の中の行く手をさえぎる雑草雑木をはらいながら山道を登って、父親の墓前に線香をあげて手を合わせてきました。

オヤジ、こんないい娘をつれて帰ってきたよ。

3回忌の法要のあと、1年に1回、こうして墓参りをすると、1年1年の自分自身の心の大きな変化に気付きます。オヤジが亡くなる前の脳梗塞で倒れた年から、変化の胎動が始まりました。生長のための脱皮です。その後の三度にわたる毎年の脱皮の度に、この墓石の前に立ち、手を合わせてこのオヤジに語りかけてきました。

山の中にあるお墓の面倒を見るのは大変と嘆く母親も、やがてこの墓に入ります。そして自分もと想いながら。

雨に濡れた墓石は手を合わせるものを妙に神妙にします。 KAI